ERC2016/08/07

カイエタノビッチ、母国戦で今季ERC初優勝

(c)ERC

(c)ERC

 ヨーロッパ・ラリー選手権第7戦ラリー・ジェシュフは、地元ポーランド出身のカイエタン・カイエタノビッチ(フォード・フィエスタR5 )がホームイベントで今季初優勝を飾り、選手権のリードを大きく広げることになった。

 初日と異なり最終日は小雨の朝となり、オープニングステージのSS8はややウェットコンディションとなった。初日5位につけていたフィリップ・ニヴェッテ(シュコダ・ファビアR5)がブレーキトラブルでコーナーのイン側でコースをふさぐ形でストップするなど波乱含みの幕開けとなる。33秒差で初日をリードしたカイエタノビッチは、SS3でもまったく同じような状況でスローダウンを強いられたものの、今度はペースを緩めることなく全開でパス、トップタイムで発進することになった。

 いっぽう初日にカイエタノビッチと首位を争ったブライアン・ブフィエ(シトロエンDS3 R5)はインターミディエイトとソフトの組み合わせでスタートするものの、中間地点がほぼドライとなっていたため18秒をロス、カイエタノビッチとの差は早くも51.3秒へと広がってしまった。彼は逆転を諦めない決意で次のSS9 に臨んだが、今度はパワーステアリングにも小さな問題を抱えてしまい、追いつくどころか朝のループを終えて彼は53.9秒遅れとなってしまった。

 残されたのがわずか3ステージ、カイエタノビッチは優勝を確信したように午後のループではペースをコントロール、最終的に46秒差で逃げ切り、地元戦で待望の今季初優勝を飾ることになった。

「素晴らしい勝利になった。ハードにプッシュし続け、ブフィエと戦ったので大きな喜びとなったよ」とカイエタノビッチは語った。

「多くのステージで勝利したが、もっとも重要なことはラリーに勝つことだった。ノーミスでパーフェクトな週末になった」

 いっぽう、ブフィエはSS11でトップタイムを奪い、カイエタノビッチの差を2秒縮めたものの、ゴールした彼のマシンのフロントにダメージがあり、ラジエータから水が漏れ出している。彼はどうにか噛んだガムでラジエータの穴を塞ぐという応急処置によって、ふたたびステージに復帰し、水温上昇の問題を抱えながらもどうにか2位でフィニッシュしている。

 ルーファスポーツのグジェコシュ・グジェブ(フォード・フィエスタR5)が初日のパンクによるロスがあったものの見事にERC初表彰台を獲得、ポーランド選手権でのリードを引き続きキープすることになった。また、SS2のコースオフで初日10位にとどまったウーカシュ・ハバイ(フォード・フィエスタR5)は最終日、ポーランド・チャンピオンの意地をみせるように追い上げて4位でフィニッシュしている。

 また、初日4位のヤコブ・ブジェジンスキ(フォード・フィエスタR5)は表彰台を諦めずに追撃モードでアタックするものの、最終ステージでブレーキをミスしてコースオフ、ハバイにも抜かれて5位に終わっている。

 ERC2選手権はスバル・ポーランドのボイチェフ・フフォワ(スバル・インプレッサWRX STI)が5連勝、ERC3選手権はラトビアのニコライ・グリアジン(プジョー208 R2)が独走で初優勝を飾っている。