WRC2022/06/26

カイエタノビッチがWRC2で20分以上のリード

(c)RedBull Content Pool

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 カイエタン・カイエタノビッチ(シュコダ・ファビアRally2エボ)が、サファリ・ラリー・ケニア土曜日の過酷なレグ2の6つのステージすべてを制し、20分以上の大差でWRC2をリードしている。

 カイエタノビッチは1分13秒5のアドバンテージで土曜日をスタートしている。その差は、2位のショーン・ジョンストン(シトロエンC3 Rally2 )が、サービスを出発するのが遅れたことに対し80秒のペナルティを課せられたことで一気に膨れ上がった。

 エレメンテイタ湖周辺のグラベルコースは困難なチャレンジを要求したが、カイエタノビッチは午前中の3つのスペシャル・ステージで最速タイムを叩き出し、体調不良のジョンストンをさらに引き離すとそのリードは6分近くまで拡大する。

 そして午後のリピートステージでは雨が降り砂地の路面が泥沼と化してますます厳しさ増す状況の中、さらに3つのステージウィンを獲得すると、カイエタノビッチはさらにリードを広げ、1日を残して総合でも9位となっている。

「多くのトラップや予期せぬ問題がコーナーごとに待ち受けていた」と彼は微笑む。「ここまでそういったトラブルは回避することはできたけど、ラリーそのものが最大のチャレンジだから、最後まで気を抜かないようにしないとね」

 ジョンストンが最終ステージの前にリタイアしたことで、カイエタノビッチの仕事はますます楽になった。ジョンストンは2日目もブレーキの問題でペースが落ち、日曜日の最終レグまでにエンジンの問題を解決していくための時間をメカニックに与えるためにリタイアを決めている。

 それでもジョンストンは後続とのギャップが大きかったため首位から20分41秒遅れとなったがそのまま2位をキープし、後続のアマーンラジ・シン・ライ(シュコダ・ファビアRally2)には5分以上の差をつけている。ケニア出身のライは6位から順位を上げている。

 ジンバブエ出身のルロイ・ゴメス(フォード・フィエスタRally2)が、雨でマディとなった最終ステージでストップ、リスタートできず、ライの10分近く後方の4位で最終日にリスタートする予定だ。