WRC2018/02/09

カナダ、5年計画でWRC招致へ

(c)rallypromoter.ca

 カナダは、2013年にFIA世界ラリー選手権の開催にむけて推進することを表明した。ラリープロモーター・アソシエーション・オブ・カナダ(RPAC)は木曜日、WRCラウンドに復帰するための5年計画を発表した。実現すれば1979年以来のカナダ・ラウンドとなる。

 以前にはカナダのスポーツ統治機関であるカナダ・ラリースポーツ協会(CARS)がWRCの開催を目指して、ヤルモ・マホネン(FIAWRCコミッション委員長(当時))と会談を行ったものの、その後、いったんプロジェクトが保留となっていたが、構造の組織化によって招致活動が再開することになった。

「我々は2011年にこのアイデアについて検討を始めた」とRPACの初代ディレクターを務めるキース・モリソンは語った。「最近ようやく物事がまとまってきたので、我々は今がこのアイデアを現実に移すために真の努力をする正しい時期だと考えている」

 組織変更によりASNカナダFIAがイベントの直接統括組織となり、CARSはクラブを組織する役割を果たし、RPACがイベントの委員会を組織する。したがって、RPACはCARSに完全に責任を負うが、別組織であり加盟メンバークラブである。RPACは、CARSの支援を受け、イベント基金を確立するために最初の調査を行う予定だ。

「来年は、この基金を確実に存続させるために、幅広い関係者や潜在的なパートナーと会うことに時間を費やす。一旦、どこがイベントのサポートを行なうのかが明確になれば、それから詳細を詰めていくことができる」とモリソンは付け加えた。

 CARSの会長を務めるジョン・ホールは、RPACへの支援を約束した。

「WRCのイベントは巨大事業であり、成功するチャンスを掴むためには、十分に熟考し、十分に準備し、全国を幅広く引き込む必要がある」

「私はRPACは、カナダにWRCイベントをもたらすために適切な人々が適切なアプローチを取っていると信じている」と彼は語った。

 カナダは過去4回、WRCイベントを実施している。1974年のラリー・オブ・リデューレイクではサンドロ・ムナーリが勝利し、1977年から1979年の間のクリテリウム・ケベックはティモ・サロネン、ウォルター・ロール、ビョルン・ワルデガルドが優勝した。

■RPAC が発表したWRC開催までの流れ
2018年2月8日
ラリープロモーター・アソシエーション・オブ・カナダ(RPAC)の公式発足

2018年12月31日
政府機関との事前協議、イベント事業計画の基盤を整備へ。

2019年12月31日
地域と国の関係を確認し育成へ。FIAとWRCチームの期待を完全に理解する。ビジネスプランのさらなる開発と予備予算の作成。

2020年12月31日
最終的な事業計画と予算の確定、重要な資金調達の協定。試験的なイベントのスケジュールの確定。

2021年2月21日
試験的なイベントを開催し、会場と新しいステージの適性の確認へ。

2022年2月19日
FIA関係者の前で事前イベントを開催。

2023年2月28日
WRCイベント開催。