APRC2017/04/20

ギル、今季APRCはプレボとコンビで

(c)Skoda

 アジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)王者のガウラブ・ギルは、チームMRFシュコダとの5年目のシーズンを迎える今季、ステファン・プレボとのコンビでタイトル連覇を狙う。

 ギルは2007年のAPRCチャイナ・ラリーからグレン・マクニールとコンビを組んでおり、2009年以降はほぼフルタイムでAPRCのパートナーとしてマクニールを指名してきた。

 しかし、マクニールは昨年からギルとのAPRCプログラムと併行してTOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラムで欧州修行を行う新井大輝とコンビをスタート、昨年のAPRCラリー北海道ではスケジュールが重なったため、マクニールは新井とのフィンランド選手権参戦を優先し、ギルはプレボとの初コンビで北海道において優勝を飾っている。

 プレボは2010年から3年にわたってクリス・アトキンソンとのコンビでAPRCに出場した豊富な経験をもっている。

 シュコダ・モータースポーツ代表のミヒャール・フラバネクは、ギルとプレボ、そしてノルウェー出身の若手オーレ・クリスチャン・ヴェイビーとスティグ・ルーノ・シャーモエナによる2台体制で挑む2017年のAPRCを楽しみにしていると語った。

「APRCは、インドや中国のような非常に重要な成長市場でラリーが行われていることから、シュコダにとって戦略的重要性が非常に高い。さらに、厳しいグラベルステージは、才能ある若手ドライバーが実力を試すには理想的だ」とフラバネクは強調した。

「我々はラリー・スウェーデンだけでなく、これまでのオーレ・クリスチャン・ヴェイビーの力強いパフォーマンスから感銘を受けた。私はベテランのガウラブ・ギルに対して、ヴェイビーがグラベルでどのように渡り合うかを見ることを楽しみにしている」

 シュコダはこれまで、APRCで比類なき成功を収めて来た。2012年以降チャンピオンシップを勝利したドライバーは全員、シュコダをドライブしていた。現在ワークス・ドライバーを務めるヤン・コペツキ(2014年王者)とポントゥス・ティデマンド(2015年王者)は、APRCでアジア、オーストラリア、ニュージーランドの厳しいグラベル路の貴重な経験を積んだ。

 2017年APRC開幕戦ラリー・オブ・ワンガレイは4月28日〜30日にニュージーランドで開催される。