APRC2016/09/26

ギルがAPRC北海道で圧勝、王座に近づく

(c)Skoda

 チームMRFシュコダのガウラブ・ギル(シュコダ・ファビアR5)がアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)第4戦ラリー北海道で1分50.6秒差をつけて圧勝した。ギルはこれで今季APRC 4連勝となり、2003年以来の2度目のAPRC王座に迫ることになった。

 チームメイトのファビアン・クライム(シュコダ・ファビアR5)に対して1分25秒近い大差をつけたギルは、最終日も朝から4連続ベストタイムを刻んで2分あまりのリードを築くことになり、圧巻の勝利を飾ることになった。

「素晴らしい勝利になった。4戦して4勝、すべてがうまくいったよ」とギルは喜びを語った。

「タイヤも土曜日の朝の濡れたターマックからとてよかった。絶えず気象条件が変化する難しいラリーだった。朝はすべてウェットで午後は完全にドライでしかもかなり荒れていた。とても難しかったが、満足しているよ。いいセットアップを仕上げてくれたチームに感謝したい」

 最終日も終盤の3ステージでベストタイムを奪ったクライムは、優勝には届かなかったものの、今季3度目の表彰台によってグラベルラリーでさらなる経験を積むことができたことを喜んでいる。

 クスコ・レーシングのマイケル・ヤング(スバルWRX STI)は前日のパンクによってクライムには届かなかったものの、地元勢を抑えてグループNマシンの最上位となる総合3位でフィニッシュしている。

 ヤングとの表彰台をめぐるバトルを演じた高山 仁(スバルWRX STI)が4位、初日5位につけた今井 聡(三菱ランサーエボリューションIX)はエンジントラブルのため惜しくもSS14でマシンストップしたため、岩下英一(三菱ランサーエボリューションIX)が5位となっている。

 また、SS1で駆動系に問題が発生してリタイアとなったクスコ・レーシングの炭山裕矢(トヨタ・ヴィッツ4WD)は最終日にリスタート、オープニングSSでは3番手タイムとR5マシンに次ぐ速さを見せて期待されたものの、エンジンなどに問題を抱えたため、走行をストップすることになった。

 次戦のAPRCラウンドは10月29〜30日に開催されるラリー・マレーシアとなっている。