APRC2018/09/17

クスコ炭山、4戦全勝でAPRC王座を獲得

(c)Takesi Sakuma

 2018年FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)第4戦ラリー北海道は16日に最終日を迎え、クスコ・レーシングの炭山裕矢(シュコダ・ファビアR5)が独走で今季4勝目を獲得、今季のAPRCチャンピオンに輝くことになった。

 炭山は、選手権の最大のライバルでもあるチームメイトのマイケル・ヤング(トヨタ・ヴィッツ4WD)が土曜日の朝にサスペンションを壊してリタイアしたあと8ステージすべてにおいてベストタイムを奪ってラリーをリード、2位でつづくストリートライフ・ワールドラリーチームの岩下英一(三菱ランサーエボリューションIX)に5分19秒の大差をつけて最終日を迎えていた。

 炭山は最終日には冷却系の問題に見舞われたが、リードを9分20秒まで広げて独走、ニュージーランド、オーストラリア、マレーシアに続いて母国ラウンドの北海道で今季4連勝を飾り、コドライバーの保井隆宏とともにFIAタイトルの獲得を祝うことになった。

「今年はMRFという強敵がいなかったシーズンではあったけれど、タイトルを獲れたのは、ミスやトラブルをなしに、ニュージーランド、オーストラリアに続いて、完走することさえ難しいマレーシア、そして狭くてハイスピードだった北海道でもミスなくうまくまとめてフィニッシュを果たすことができたことが大きかった」と炭山は語った。

 2位は岩下、3位には青山 康(スバルWRX STI)が続き、レーストルクエンジニアリングのファビオ・フリシエロ(プジョー208 AP4)は初の北海道で4位でフィニッシュしている。