WRC2015/07/16

クビサWRC継続苦しい胸の内、8月末将来を決定か

(c)RK WRT

 ロバート・クビサは、8月末までに彼の将来を決定するつもりだ。彼が世界ラリー選手権を去ってサーキットに戻る選択肢も、まだ除外されていない。

 クビサは今年、開幕間際になって自身のRKワールドラリーチームを設立したが、イタリアのAスタイルチームとのパートナーシップが決裂したあとチームの再編を余儀なくされており、その運営は今も完全とはいいがたい。

 クビサは走ることに集中できない状況を来年も続けることは困難だと語った。

「この2カ月はあまりにも多くのことが起こった。そしていくつかの点において僕の世界選手権における将来が疑問符となってしまった」とクビサは語った。

「チームは全員で9名だ、僕とコドライバーとそれ以外に7名しかいなく、とても小さく、全戦において全員が全力でいかなければならない。ファクトリーチームとはあまりにも環境が違い、テストも限られている。そうしたいが、それには予算と時間の問題がある」

 クビサは、2016年のプログラムを準備するにあたって、今年のような時間との対決は絶対に避けるつもりだと語った。

「いつも僕の翌年のプログラムがぎりぎりにならないと決まらないのは、僕自身がどうするのか意志決定するまえに、ほかの人々の決定が必要となるからだ」とクビサ。

「WRCシーズンはとても遅く終わり、そしてあっという間にスタートする。ワークスチームはモンテカルロのために12月にはシーズンをスタートさせる。僕たちは、早急に来年について考え始める必要があるし、再びこのような状況には陥りたくない。テストもせず、現在の状況を知らないままラリーに臨むことは容易ではない。僕たちは腰を据えて、何が可能かを検討する必要がある」

 キャリアのほとんどをサーキットで過ごしてきたクビサは、F1と同じようにトップを目指すつもりでラリーに取り組んできたと語った。

「僕は偽りない気持ちでラリーを始め、常に高いものを目指してチャレンジをしつづけた。僕はまだレーシングドライバーだし、ラリーへのアプローチにおいても、F1と同じようにトップを目指すつもりで考えてきた」とクビサ。

「残念ながらまだ後遺症に苦しむ状況もあるが、そのことに不満を言う意味はない。どうやったらラリーでも高いものを目指してチャレンジしつづけることができるか僕は探し続けている。長期的にはすべてのラリーにおいて最前列で走り、このレベルを維持することができるならば我々は評価できる。しかし、WRCのレベルはとても高く、僕はいまだライバルと対等に競争できるポジションではない」

 RKワールドラリーチームにおいてクビサのマネージメントを担当するマルティン・チャホルスキも、クビサにはさまざまなオファーがあり、8月末までに来年に関する決定する必要があると認めている。