WRC2021/01/30

クリオRally4、モンテでトラブルなしのお披露目

(c)Renault

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 ルノーの新しいクリオRally4が、集中的な開発の段階を経て、第89回ラリー・モンテカルロでゼロカーとして登場、4月のFIAホモロゲーションを前にして世界でも最も難しいとされる雪と氷のコンディションのなかで順調な仕上がりを証明している。

 数ヶ月をかけた5,000km以上にも及ぶテストを経て、エンジン開発を行うヴィリー=シャティヨンとシャシー開発拠点のディエップのチームによってルノー・スポールのカスタマーレーシングのために設計されたこのニューマシンが初めてモンテカルロのステージで一般に公開されている。

 クリオRally4は、4月までにはホモロゲーション手続きも完了すると予想されているが、今回、FIA世界ラリー選手権の競技者たちの10分前にアルプスのステージを走行するゼロカーとしてセーフティクルー・チームに加えられることになった。

 フロリアン・ベルナルディとヴィクター・ベロットの手に託されたクリオRally4は今年110周年を迎えたラリー・モンテカルロのイベントの話題の1つとなっている。

 雪、雨、氷、泥、さらに霧がミックスする世界に名だたるトリッキーで一筋縄ではいかないラリールートで4日間にわたってクリオRally4を走らせたベルナルディは、素晴らしいポテンシャルを実感したと語っている。

「まず最初に、クリオRally4のローンチに際して、信頼を寄せてくれたルノー・スポール・レーシングとモナコ自動車クラブに感謝している」とベルナルディは語った。彼は2019年のERCラリー・イスラス・カナリアスでクリオR3Tを駆ってERC3優勝を飾っているほか、2020年のフランス・グラベルラリー選手権2WDカテゴリーで2位の実績を持つ。

「僕は先週の月曜日のテストで初めてのこのクルマを体験することになったが、ステアリングを握ってすぐに安心を覚えることができた。このフィーリングは、極めて複雑でトリッキーなコンディションにも関わらず、4日間のラリー・モンテカルロを通して、しっかりと確認することができた」

「シャシー、ブレーキ、あるいはエンジンであろうとその性能面において行われた作業の効果を本当に実感することができる。僕はクリオRally4があらゆるタイプのサーフェイスでもしっかりとフォーマンスを発揮し、適応性が強みの1つになると確信しているよ。クリオRally4はそのカテゴリーにおいて将来的な基準となるためのすべてを備えている!」