RallyCross2017/09/18

クリストファーソン、世界RX初王座を獲得

(c)FIAWorldRallycross.com

 ラトビアのリガで行われたFIA世界ラリークロス選手権第10戦でPSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンのヨハン・クリストファーソン(VWポロGTI)が今季6勝目を飾り、2017年のワールドチャンピオンを決定した。

 また、チームメイトのペター・ソルベルグ(VWポロGTI)はセミファイナルの1コーナーでコンクリートウォールに激突して鎖骨骨折に見舞われたものの、PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンはドライバータイトルとともにペターにとっても悲願だったチーム選手権のチャンピオンを獲得することになった。

 クリストファーソンは、16日に開幕したラトビアRXの初日Q1でトップタイムを奪い、二日目のQ3でもトップタイムを奪い、予選トップでセミファイナルに勝ち進み、順当にこのレースを制してファイナルレースのポールポジションを獲得することになった。

 クリストファーソンはファイナルで快心のスタートを決めて1コーナーをトップでクリア、フロントローに並んだ昨年のラトビアRXで初優勝を飾っているセバスチャン・ローブ(プジョー208 WRX)はスタートで出遅れ、左から右へと連続するコーナーでマティアス・エクストローム(アウディS1)に弾かれる形でワイドになり、その隙に最後尾の6番手のポジションからスタートを決めた地元ラトビアのエース、ヤニス・ボウマニス(フォード・フィエスタ)
が2番手に浮上することになった。

 首位争いから遅れたローブはジョーカーラップを選択、エクストロームは第3コーナーでボウマニスをパスするも、2ラップ目にファイナルのベストラップタイムを刻んで逃げるクリストファーソンから早くも1.8秒の遅れとなってしまう。

 クリストファーソンはそのまま素晴らしいペースでラップを続け、6周目でジョーカーラップを行うものの、エクストロームに2.3秒差をつけて悠々と勝利のチェッカーフラッグを受けることになった。クリストファーソンはこれで今季6勝目、新記録となる5連勝で自身の初王座とチーム選手権のタイトルに華を添えた。

 3位には、ジョーカーラップのあとペースを上げて、アンドレアス・バックルド(フォード・フォーカスRS RX)をパスしたローブが5戦連続での表彰台に立っている。

 4位にはバックルド、5位にはバウマニスが続き、これが2戦目の世界RXながら初のファイナル進出を決めたDTMドライバーのニコ・ミュラー(アウディS1)が最終ラップでタイヤに問題を抱えながらも6位となっている。

 予選初日トップのトーマス・ヘイッキネン(アウディS1)はセミファイナルで敗退、元WRCドライバーのフランソワ・デュバル(プジョー208)は予選20位に終わっている。