RallyCross2017/08/07

クリストファーソンがカナダRXで今季4勝目

(c)FIAWorldRallycross.com

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 FIA世界ラリークロス選手権第5戦はカナダのトロワ・リビエールで6日にファイナルレースが行われ、予選から速さをみせたPSRXフォルクスワーゲン・スウェーデン・チームのヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロGTI)が完璧なジョーカー・ラップ戦略を実行して、3連勝を達成し、選手権のリードを35ポイントに拡大した。

 選手権をリードするクリストファーソンは土曜日から始まった予選ヒートで2回のトップタイム、2回の2番手タイムでインターミディエイトポイント・トップでセミファイナルに進出、彼とともにチームメイトのペター・ソルベルグもセミファイナルを大差で勝利し、PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデン・チームがファイナルのフロントローを独占することになった。

 ファイナルではアウトサイドから好スタートを決めたソルベルグが、僅かに有利な状況にも見えたが、彼はターン2のダスティなブレーキングエリアでレースのリードをコースのイン側にいたクリストファーソンに譲らざるを得なかった。

 ソルベルグはクリストファーソンを追い抜くために、2周目にジョーカーラップを選択し、ティミー・ハンセン(プジョー208 WRX)の後ろの3位でメインサーキットに戻った。

 クリストファーソンは、ソルベルグが準決勝でみせたスピードを意識して3周目にジョーカーラップを選択、彼は見事、ソルベルグを突き放してメインサーキットに戻ることに成功、ハンセンの後ろにつけることになった。

 4周目にハンセンがジョーカーラップを取ったため、クリストファーソンは首位に浮上、ソルベルグを後ろに従え、そのままの隊形でフィニッシュすることになった。ソルベルグはクリストファーソンの気を散らすために長いストレートで僅かにラインから外れたが、役に立たなかった。

 経験豊富なサーキットレーサーのクリストファーソンは、2017年の世界RXで4勝利目を獲得した。ポロにとっては5連続勝利となった。

 ハンセンはチームメイトのセバスチャン・ローブ(プジョー208 WRX)より前でジョーカーラップから戻ったが、5周目で技術的な問題が発生してリタイアしたため、ローブが3位で表彰台を獲得した。

 MJPレーシング・チーム・オーストリアのケヴィン・エリクソン(フォード・フィエスタ)が4位となった。

 EKSのドライバーであるトーマス・ヘイッキネン(アウディS1)は力強い走りでファイナルに進出したが、スローパンクによって順位を落とした。

 彼のチームメイトで現チャンピオンのマティアス・エクストローム(アウディS1)は、セミファイナルでクラッチトラブルのために悪いスタートを切り、一番前のグリッドから最後尾に順位を落として敗退した。