APRC2018/10/22

クルーダがAPRCチャイナで総合優勝

(c)APRC

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 10月19〜21日に中国浙江省龍遊で行われた2018年FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)最終戦チャイナ・ラリー龍遊(ロンユー)は13SS/220.82kmで争われ、FAWフォルクスワーゲンのカール・クルーダ(VWゴルフSCRC)がミスのあった1ステージを除き、ほかの12ステージすべてにおいてベストタイムを奪取、後続に5分あまりの大差をつけて独走勝利を飾ることになった。

 クルーダは金曜日の夕方に行われたスーパーSSを制してラリーをリード、土曜日も朝から連続ベストタイムで快走していたが、SS4でミスによって1分16秒をロスして首位を明け渡すことになった。しかし、彼はその後、3連続ベストタイムで首位を奪い返して、1分5.9秒差をつけてレグ1をフィニッシュ、トップでラリーを折り返すことになった。

 最終日は小雨の降るコンディションとなったがクルーダのペースは変わらず、彼はこの日に行われた6ステージすべてにおいてベストタイムを奪って、後続に5分6.3秒差をつけて圧勝している。

 初日2位につけたスバル・チャイナ・マジックラリーチームのリン・ドウエイ(スバルXV)はSS10のミスによつて6位に終わり、チェン・ドウアン(VWゴルフSCRC)が逆転で2位でフィニッシュ、FAWフォルクスワーゲンが1-2を飾ることになった。

 また、3位に入賞したスバル・チャイナ・マジックラリーチームのファン・ガオシャン(スバルXV)が今年の中国ラリー選手権のチャンピオンに輝くとともに、スバル・チャイナが5度目のチームタイトルを獲得している。

 また、すでに今季のAPRCタイトルを決めているクスコ・レーシングの炭山裕矢/保井隆宏(シュコダ・ファビアR5)はSS3でのサスペンション破損によって大きく後退、トップのクルーダからは33分遅れの16位でフィニッシュ、APRCノミネートではただ一人の完走となった。

 土曜日に一時2位につけながらもエンジントラブルのためにリタイアとなったクスコ・レーシングのマイケル・ヤング(トヨタ・ヴィッツ4WD)は最終日のリスタートはならず、無念のリタイアでシーズンを終えている。