APRC2018/10/21

クルーダがAPRCチャイナをリード

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 2018年FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)最終戦チャイナ・ラリー龍遊(ロンユー)が中国浙江省の龍遊で開幕、レグ1を終えてFAWフォルクスワーゲンのカール・クルーダ(VWゴルフSCRC)が独走、スバル・チャイナ・マジックラリーチームのリン・ドウエイ(スバルXV)が1分5.9秒差の2位で続いている。

 今季のAPRCは12月1〜2日に開催が予定されていた第6戦のコーヒーデー・インディア・ラリーが中止となったため、第5戦チャイナ・ラリーが今季の最終ラウンドとなる。

 中国ラリー選手権第4戦を併催するチャイナ・ラリーは、金曜日の夕方に1.82kmの特設コースで行われたスーパーSSで戦いの幕を開け、カーナンバー8をつけたクルーダがベストタイムで発進、すでに今季のAPRCタイトルを決めているクスコ・レーシングの炭山裕矢/保井隆宏(シュコダ・ファビアR5)が1.5秒差の2番手タイムで続くことになった。

 クルーダは土曜日の朝から速さをみせて連続ベストタイムでリードを広げたが、コンクリートとグラベルのミックス路面となったSS4でミス、1分16秒をロスして首位を地元スバルのリンに譲ることになった。

 だが、クルーダはそのあとの3つのステージをすべて制し、ミスしたステージ以外の5つのグラベルステージすべてにおいてベストタイムを奪ってあっさりとこの遅れをひっくり返し、リンに対して逆に1分5.9秒の大差をつけてレグ1を終えることになった。

 3位にはスバル・チャイナ・マジックラリーチームのファン・ガオシャン(スバルXV)、4位にはFAWフォルクスワーゲンのチェン・ドウアン(VWゴルフSCRC)というCRCトップランカーたちが上位を占めることになった。

 いいスタートを切った炭山だが、SS3でコースオフして左リヤサスペンションを破損、どうにかサービスまで走りきったもののトップのクルーダからは29分遅れの18位となっている。

 また、クスコ・レーシングのマイケル・ヤング/マルコム・リード(トヨタ・ヴィッツ4WD)も金曜日の夜を4番手タイムで好発進したが、SS5でエンジントラブルのためにストップ、惜しくもリタイアとなっている。