WRC2021/03/24

クロアチア、開幕ステージのスーパーSSを失う

(c)Croatia Rally

 クロアチア・ラリーは、新たな観客規制により、木曜日の夜に予定していたスーパーSSザグレブ・フェアのステージをキャンセルすることを決定した。

 4月22〜25日に世界ラリー選手権として初開催されるクロアチア・ラリーについて、主催者はすでに首都ザグレブ近郊のオールターマックのステージにおいて4日間にわたって22SS/302.06kmで開催することを発表していたが、月曜日に発表されたブルテンにおいて、木曜日の夜にラリーのオープニングを飾り、さらに金曜日の夜に再び走行する予定だった1.63kmのスーパーSSザグレブ・フェアをルートから削除することを発表した。

 これはFIAの通達によってスーパーSSのコースの一部であるザグレブ・フェアのサービスパークへの観客の立ち入りが禁止されたことから、主催者はこのステージの2回の走行をキャンセルせざるを得なくなった。

 クロアチア・ラリーは昨年9月に開催されたラリー・エストニア以来、WRCラウンドとしては初めて観客の入場を許可することを目指していることを発表しており、いまのところ現地当局の指示に基づいて、残りの20ステージについてはソーシャルディスタンスを厳守してのファンの観戦については認めている。しかし、ヨーロッパの多くの国と同様にクロアチアにおいてもCOVID-19の感染者数が再び増加に転じていることから、今後、新たな規制が発表されることになるかもしれない。

 また、最終日に2回の走行が予定されるザゴルスカ・セラ〜クムロヴェツのステージは13.33kmから14.09kmへと変更されることになり、今季のルートは20SS/300.32kmへと訂正されている。