WRC2021/02/17

クロアチア、7カ月ぶりの観客を迎えたWRCを目指す

(c)Croatia Rally

 4月22日から25日にかけて世界ラリー選手権第3戦として開催されるクロアチア・ラリーは、昨年9月のラリー・エストニア以来、およそ7カ月ぶりに
ファンをステージに迎えるイベントにすることを目指している。

 世界ラリー選手権は、昨年の春から夏まで新型コロナウイルスのパンデミックで完全に中断したあとラリー・エストニアで再開を果たしたが、このイベントを最後に、以降はすべてサービスパークが閉鎖され、ステージへの一般ファンのアクセスができない状態で開催されてきた。

 クロアチア・ラリーの正式なアイテナリーは来週にも明らかになるが、組織委員会会長のダニエル・シャシュキンは、ルート沿いに観客が並ぶのを見ることを切望していると語った。

「我々は人混みを避けるために慎重にコースを選んだが、それだけでなく、観客がその場にいて魅力的なレースを楽しむことができるコースを選んだ」

「疫学的な状況がそれを可能にしてくれることを期待している。また、WRCはわが国の最も美しい場所を全世界に示す絶好の機会でもある。ライブでも画面の前であってもエキサイティングなイベントになることは間違いない」

 クロアチアで初開催となるWRCラウンドのためにクロアチアに人々を集めたいという思いは、クロアチア国家スポーツ局(ASN)のダボリン・シュテットナーも同じように語っている。

「巨大な国際的なプロモーションがもたらすクロアチアへの経済効果を想像してみてほしい。何万もの人が宿泊し、参加者や組織のために従事する何千人もの人々が地元で消費する」とシュテットナーは語った。

「我々は、4月末には観客がそこにいることができるようになる状況を願っている。そうなれば、世界中から多くのWRCファンが訪れることができるだろう。これは今年の観光シーズンを前にした最高の招待だ」