ERC2018/05/04

グリアジン、ERCカナリアスの予選トップタイム

(c)ERC

 ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第2戦ラリー・イスラス・カナリアスの予選ステージが5月3日に行われ、ロシアの20歳、ニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)が2分2.1秒の一番時計を奪い、2年連続勝者のアレクセイ・ルクヤヌク(フォード・フィエスタR5)は0.268秒差の2番手タイムで続いている。

 ラリー・イスラス・カナリアスの予選がラリーホストタウンのラス・パルマスの南に位置する3.43kmのインへニオ・ステージで行われた。予選に先だって行われた2回のフリープラクティスの走行では、ルクヤヌクがトップタイムだったが、グリアジンは予選がかかった3回目の走行でトップタイムを奪って、ルクヤヌクを驚かせることになった。

 グリアジンは昨年10月に、彼が住んでいるラトビアで開催されたホームイベントともいえるラリー・リエパーヤにおいてカッレ・ロヴァンペラを破ってERC初優勝を挙げており、ターマックラウンドで開催されるカナリアスでの勝利にむけて好スタートを切っている。

 グリアジンは、カナリアスからERCアンダー28選手権タイトルにむけたプログラムをスタートすると語った。

「僕らにとって今季初めてのERCイベントとなるが、僕らは十分なテストプログラムで準備してきたので、去年よりもうまくいった」とグリアジン。

「もちろんラトビアのグラベルほどではないが、ターマックでも昨年よりも快適な速さで走ることができるようになることを願っているよ。僕の願いは誰よりも速くなって、ERC U28選手権のチャンピオンを獲得することだが、もちろん本番でもこのまま僕が誰よりも速くなるかどうかはわからない、きっと地元選手権のドライバーも速いだろうからね」

 ルクヤヌクは0.268秒差の2番手タイムで続き、1.571秒差の3番手には地元スペインのホセ・スアレスが続いている。昨年、プジョー・ラリーアカデミーのプジョー208 T16でシーズンを戦ったスアレスは、今季はヒュンダイ・モーター・エスパーニャの3台目のi20 R5で地元ラウンドでERC初表彰台を目指す。

 予選4位はシュコダ・アウト・ドイッチュランドのファビアン・クライム(シュコダ・ファビアR5)、予選5位にはヒュンダイ・モーター・エスパーニャのエースとして地元戦での優勝候補の一人とされるイヴァン・アラス(ヒュンダイi20 R5)が続いている。

 月曜日のテストでクラッシュしたクリス・イングラム(シュコダ・ファビアR5)も無事に修理が終わって予選に臨んだが、頭痛に苦しめられた彼は予選15番手に終わっている。

 ラリー・イスラス・カナリアスは、カナリア島の火山性溶岩が混ざったターマックステージを舞台に14SS/202.72 kmで争われる。このあと現地時間17時からラス・パルマスでのセレモニーで金曜日のオープニングレグのスタートポジションを選択、金曜日の10時8分にオープニングSSのバルセキージョはスタートする。