WORLDWIDE2017/09/16

グリアジン、ERCローマのSS1で一番時計

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 ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第7戦のラリー・ディ・ローマ・カピターレは、金曜日の夜にローマ市内に特設されたSS1、ACIローマ・アリーナのステージにおいて開幕、ラトビアのニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)が1分47.9秒のトップタイムをマーク、ラリーをリードすることになった。

 ターマックステージで争われるラリー・ディ・ローマ・カピターレは、金曜日夕方に真実の口の彫刻で有名なボッカ・デラ・ヴェリータ広場で行われたセレモニアルスタートに続き、ドライバーたちはポリス・バイクに先導されて、コロッセオ、ヴェネツィア宮殿などローマ市内の名所をパレードラン、ローマの市内につくられた600mの特設コースを3周するSS1でラリーをスタートすることになった。

 熱狂的な数千人のファンが見守るなか、ERCジュニア・アンダー28選手権で2位を狙うグリアジンがライトポッドをシケインのタイヤにヒットさせながらも気迫の走りでトップタイムをマーク、わずか0.1秒差にチェコのヤン・チェルニー(シュコダ・ファビアR5)、0.7秒差の3位にポーランド・チャンピオンのグジェゴシュ・グジェブ(シュコダ・ファビアR5)が続く展開で始まることになった。

 予選ステージが安全上の理由でキャンセルになったものの、フリープラクティスでトップタイムを奪う速さをみせたアレクセイ・ルクヤヌク(フォード・フィエスタR5)が1.3秒差の4番手タイム、このラリーの結果次第では史上初の3年ERC連続王座を決める可能性のあるカイエタン・カイエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)が1.9秒差の5番手で続いており、選手権2位のブルーノ・マガラエス(シュコダ・ファビアR5)はカイエタノビッチがヒットしたことによってコースにはみだしたシケインのタイヤに彼も接触しながらも選手権リーダーの0.1秒後方にピタリと付ける展開になっている。

 また、併催されるイタリア選手権では、シュコダ・イタリアのウンベルト・スカンドラ(シュコダ・ファビアR5)が、グリアジンが奪ったERC勢のトップタイムを1.9秒上回ってリード、パオロ・アンドレウッチ(プジョー208T16 R5)が1.5秒差の2位で続き、カッレ・ロヴァンペラ(プジョー208T16 R5)も4秒差の5位で続いている。

 ラリー・ディ・ローマ・カピターレは明日の土曜日から山岳地帯のターマックステージに舞台を移して本格的な戦いが幕を開けることになる。オープニングステージのコッレ・サン・マーニョは9時57分のスタートが予定されている。