ERC2018/07/20

グリアジンがERCローマの予選一番時計

(c)ERC

 FIAヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第5戦のラリー・ディ・ローマ・カピターレの予選ステージが19日に行われ、ニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)がアレクセイ・ルクヤヌク(フォード・フィエスタR5)を0.1秒差で下し、トップタイムをマークした。

 アクロポリス、キプロスというタフなグラベル2連戦のあと、シーズンは昨年からERCのイタリア・ラウンドに昇格したラリー・ディ・ローマ・カピターレを迎えることになった。昨年は観客の混乱ぶりからいきなり予選ステージが中止になるなど狂乱の滑り出しとなったが、今年はローマ東部のフモーネのステージに舞台を移して4.02kmの予選ステージが行われた。

 スポーツ・レーシング・テクノロジーズ(SRT)のグリアジンは、先週末にイタリア国内戦のラリー・インテルナシオナーレ・デル・カセンティーノで2位フィニッシュ、ターマックで万全の準備を行ってローマを迎えることになった。

 グリアジンは木曜日の午後から始まった2度のフリープラクティスはともにトップタイムを叩き出し、3回目の走行として行われた予選でも好調な走りをキープして自身のタイムを2秒以上も縮める2分15.094秒のトップタイムをマーク、選手権2位のルクヤヌクを0.1秒上回り予選トップで後半戦をスタートすることになった。

 トップから1.45秒差の予選3番手はドイツ・チャンピオンのファビアン・クライム(シュコダ・ファビアR5)、ERCジュニアU28選手権をリードする彼としては、ここで選手権2位のグリアジンとの差をなんとかして広げたいところだ。

 予選4番手はポーランドのグジェゴシュ・グジェブ(シュコダ・ファビアR5)、スウェーデンのフレドリック・オーリン(シュコダ・ファビアR5)はターマックで走るのは1年前のイープル・ラリー以来だったにもかかわらず、予選5番手で続いている。

 病気から復帰したクリス・イングラム(シュコダ・ファビアR5)が予選6番手、アクロポリスの勝利とキプロスの2位によって前半戦を選手権トップで終えたブルーノ・マガラエス(シュコダ・ファビアR5)は7番手でのスタートとなった。

 また、先週末のテスト中にクラッシュして背骨を圧迫骨折したイタリア・チャンピンのパオロ・アンドレウッチ(プジョー208T16 R5)は当初、ローマの出場が危ぶまれたが、治療によって参戦を決意、デビット・カスティリオーニとのコンビで予選8位につけている。