昨シーズン、ドイツ国内選手権のタイトルを獲得したマリヤン・グリーベルが、2019年はインターナショナルな舞台に復帰、FIAヨーロッパ・ラリー選手権のタイトルを獲りにいく。
ドイツ出身のグリーベルは2016年にADACオペル・ラリー・ジュニアチームのアダムR2を駆ってERCジュニアを制し、その翌年からシリーズとして始まったERCジュニアU28選手権にBRR(バウムシュラガー・ラリー&レーシング)チームのシュコダ・ファビアR5で参戦し、タイトルを獲得している。
そして2018年にプジョー・ドイッチュランドとともに参戦した母国のドイツ・ラリー選手権(DRM)のチャンピオンとなった彼は、前年のERCジュニア・タイトル獲得の褒美として、ERCプロモーターのユーロスポーツ・イベントからの助成を受けて参戦したADACラリー・ドイッチュランドでは総合8位に入り、世界レベルのラリーで初めてのポイント獲得に成功している。
29歳になったグリーベルは、2019年は再びBRRチームと契約し、真新しいフォルクスワーゲン・ポロGTI R5を駆って、ドイツ人としては2001年の彼の師であるアルミン・クレーマー以来となる、総合王座獲得を目指す。
警察官でもあるグリーベルだが、彼の父親は、ヨーロッパ選手権でチャンピオンとなった当時のクレーマーのメカニックとして働いていたという。
「ドイツで大きな成功を収めた一年を経て、再びインターナショナルな舞台に戻って参戦するのを楽しみにしているよ。パートナーのみなさんとともに僕たちは一級品のパッケージを作り上げることに成功しそれをとても誇りに思っている」とグリーベルは語っている。
「ヨーロッパ・ラリー選手権は非常に難しいハイレベルなイベントに熾烈な競争を伴う素晴らしいシリーズだ。2年前に僕はERCジュニアのチャンピオンになることができた、そしてもちろん、今度はこのヨーロッパ選手権の中のビッグタイトル獲りにいきたい。簡単にはいかないことは分かっているけど、僕たちには最高のコンディションが整っているからこのチャンスを最大限に活かしていきたい」
2019年のヨーロッパ・ラリー選手権3月から11月までの間に8ラウンドが予定されており、3月21日〜23日に開催されるラリー・アソーレスで開幕を迎える。チャンピオンシップはそのうちのベスト6の結果がカウントされる。