WRC2023/03/29

グリーンスミス、パターソンとクロアチア前哨戦へ

(c)M-Sport

 トークスポーツ・ワールドラリーチームからWRC2に参戦するガス・グリーンスミスは、次戦のクロアチア・ラリーに向けた準備として、今週土曜日にクロアチアで行われるクワトロ・リバー・ラリー・カルロヴァツに参戦する。

 グリーンスミスは今月のグアナファト・ラリー・メキシコでは、シュコダ・ファビアRS Rally2でのデビュー戦にもかかわらず、事前にポルトガルで行われたラリー・ヴィエイラ・ド・ミーニョに参戦したことによる念入りな準備によって不安のない走りをみせてWRC2優勝と総合6位入賞を果たしている。

 グリーンスミスは、この速さをアスファルトでも発揮するため、ザグレブで行われるWRCの3週間前にクロアチアで開催されるクワトロ・リバー・ラリーに出場することを明らかにした。コノイベントは、ザグレブから50kmほどに位置するカルロヴァツをベースとしており、クロアチア・ラリーのルートにもきわめて近いコースで本番をシミュレーションする。

 グリーンスミスは土曜日には、ヨナス・アンダーソンに代わって元コドライバーのクリス・パターソンと再会を果たす。

 グリーンスミスは、以前にコンビを組んでいたエリオット・エドモンドソンと別れた後、2021年のクロアチア・ラリーで初めてパターソンと出場しており、ベテランのサポートの元で成長のきっかけをつかんでいる。しかし、パターソンはその年の最終戦ラリー・デ・エスパーニャで引退したため、アンダーソンを新しいコドライバーに迎えている。

 パターソンは引退後もグリーンスミスのサポートメンバーであり続け、クロアチアのウォームアップとしてクアトロ・リバー・ラリーで一度だけマシンに戻るという。

「メキシコは本当に計画通りだった。メキシコは計画通りだった。オリバー(ソルベルグ)のパンクがなければ、また違った展開になっていただろうが、ラリーをコントロールすることができた」とグリーンスミスは語った。

「今後を考えると、今年のWRC2での競争は厳しいものになることは分かっている。クロアチア・ラリーの前にアスファルトの経験を積むことに集中する必要がある」

 クアトロ・リバー・ラリーにはグリーンスミスだけでなく、トークスポーツのチームメイトであるニコライ・グリアジンも同じくクロアチア・ラリーの準備としてファビアRS Rally2で参戦する。

 また、この週末にはベルギーで開催されるラリー・デ・アルデンヌにMスポーツ・フォードのオイット・タナクがフォード・プーマRally1をゼロカーとして走らせ、クロアチア・ラリーの準備を行うことになっている。