WRC2018/08/02

グロンホルム、ヤリスでの参戦を熱烈交渉中

(c)RedBull

 フィンランドの英雄マーカス・グロンホルムが、来年のラリー・スウェーデンにトヨタ・ヤリスWRCで参戦できるようトヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームのトミ・マキネンと熱烈交渉中だと語った。

 今年の2月に50歳の誕生日を迎えたグロンホルムは、昨年、スウェーデンでヤリスWRCでドライブするクリスマスプレゼントをマキネンに贈ってくれるよう話したと明かしていたが、残念ながらロジスティックスの問題でこの計画は断念することになったという。

 プジョーで王座を獲得したグロンホルムだが、彼がラリーを学んだのはトヨタ・セリカGT-FOURだった。ラリー・フィンランドの土曜日に行われたWRC+のライブ中継において、彼は最新のトヨタをドライブしたいという夢はまだ諦めたわけではなく、来季こそスウェーデンへの参戦を実現させたいと語った。

「今日は一つ秘密を話そう。実は今年のスウェーデンでヤリスをドライブしたくてトミと話していたんだ。彼はトライしてみると言ってくれたが、残念ながらもう一台のマシンを都合できなかったので断念することになった。でも、いまもそうしたいと思っているし、たぶん来年にはクルマが余っているはずだし、実現できるはずだよ」

 2002年にグロンホルムがワールドチャンピオンを獲得して以降、フィンランド出身のチャンピオンは誕生していないが、今度はフランス人が独占していた時代は変わって、またフライングフィンの時代になるだろうと彼は語った。

「この16年間、フィンランド出身のワールドチャンピオンは誕生していない。セブ、セブ、セブのあと、またセブ、セブ、セブだったからね。でも、この先もフランスが続くかわからないよ。ヤリ-マティもいるし、ラッピも速い。そしてカッレという本当に特別な才能がフィンランドには登場した。17歳で吸収も速く、どんどん速くなっている。彼ならワールドチャンピオンになれるだろう、そう遠くない将来にね」