RallyCross2018/03/07

グロンホルムRX、ヒュンダイ2台体制で参戦

(c)GRX

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 2度の世界ラリーチャンピオンであるマーカス・グロンホルムは、ヒュンダイi20スーパーカーの2台体制で2018年の世界ラリークロス選手権に参戦することを発表した。

 グロンホルムが率いるGRX Tanecoチームには3度のヨーロッパ・チャンピオンのティムール・ティメルジャーノフが加入、マーカスの息子、ニクラス・グロンホルムとともに2台体制で全戦に出場する。

 ヒュンダイi20スーパーカーは、ヒュンダイ・モータースポーツの2016年の世界ラリー選手権のために製作したi20 WRCがベースとなり、ラリークロスでの使用に合わせてアップデートされているが、今のところヒュンダイ・ワークスからのサポートはなく、2018年はプライベーターとして走ることになる。

 グロンホルムはかつて世界ラリー選手権でプジョーでタイトルを獲得しており、その当時、チームでテクニカルディレクターを務めていたのが現在のヒュンダイ・モータースポーツのチームディレクターのミシェル・ナンダンだ。二人は、実際にはグロンホルムが駆け出しだった当時、ナンダンがトヨタ・チーム・ヨーロッパ(TTE)でエンジニアを務めていた時代にさかのぼる。

「ミッシェル・ナンダンとの過去の縁から、我々はこのプログラムにi20を使用することを決めた」とグロンホルムは語った。

「我々は(ヒュンダイと)良好な関係を持っているが、世界ラリークロスにおいては、他のチームの中にはサポート・マニュファクチャラーを持つところもあるが、我々へのワークス支援はない。しかし、ヒュンダイからマシンを購入した時から、多くの情報が得られている」

 チームは今後2週間以内にテストを開始する予定で、マーカスはチームドライバーと一緒に開発走行を行う。

「これまでのところ、マシンはとても良さそうだ。僕は今ごろはもう軌道に乗っていることを夢見ていたが、今後2週間の間にテストを開始する予定だ。そして僕は自信を持っている」とグロンホルムは続けた。「これまでに見たことのない新しいソリューションがいくつかある。サーキットに行くのが待ち遠しい」

「我々はティムールが結果を出すことができ、ニクラスもこの冬に懸命に取り組んできたことを知っている。少なくとも時々戦うことができることは間違いない。最初の目標はセミファイナル、その後はファイナルと表彰台だ。私はそれは完全に可能だと思う」

 新しいマシンは、グロンホルムのGRXとセットRXプロモーションチームのユッシ・ピノマキが指揮を執って開発されている。2004年のヨーロッパ・ラリークロス・チャンピオンであるピノマキは、ニクラス・グロンホルムが2016年にラリークロスに参戦した当初からチームの運営をサポートしており、今季のプログラムにおいてもチームマネージャーを務める予定だ。また、彼は、ティメルジャーノフがヨーロッパ・スーパー1600タイトルを獲得した2010年にもタッグを組んでいる。