WRC2017/05/29

ケナード復帰断念、計画より早めの引退へ

(c)Hyundai

 ジョン・ケナードは腰の問題が解決しないため、次戦のラリー・イタリア・サルディニアでもヘイデン・パッドンのコドライバーを務めることを断念するとともに、パッドンのレギュラーコドライバーをセバスチャン・マーシャルに任せることを発表した。

 ケナードは既に今年の春先にラリー・フィンランドがパッドンとの最後のイベントになることを発表しており、ドイツからはマーシャルがフルタイムのコドライバーを引き継ぐことが決まっていた。しかし、アルゼンチンでケナードは持病の腰痛を悪化させたため、ポルトガルでは回復を待つためにマーシャルにコドライバーを譲っていた。しかし、復帰予定だったサルディニアまで回復の見込みはないことから、ケナードはサルディニアとともにポーランドとフィンランドについてもマーシャルに委ねることを決めたという。

「残念ながら、いまの腰の状態では、サルディニアのラフなグラベルでは走ることはできないんだ。ポーランドとフィンランドではヘイデンとともにキャリアの最後をクルマのなかで締めくくりたいと願っていたが、その意味がなくなってしまった」とケナードは語った。

「僕らは今年ひどいシーズンを送ってきたので、後半に前進するためにはいくつかのポジティブな要素をもって臨むことが重要になる。僕らはすでにポルトガルでセブとヘイデンのコンビによる活気を見ることができたし、彼らならそのまま続ければすぐに表彰台に戻れるだろう。そのときには僕の心も傍にいるよ」