WRC2020/05/16

ケニアのサファリ・ラリー、今季の中止が決定

(c)Safari Rally Kenya

 18年ぶりに世界ラリー選手権への復帰が期待されてきたサファリ・ラリー・ケニアだが、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックにより最終的に開催を断念、今季のキャンセルを決定した。

 FIA、WRCプロモーターおよびケニア政府はサファリ・ラリーの開催について検討を行ってきたが、最終的に15日金曜日に、今季のキャンセルについて合意に至ることになった。

 ケニアのスポーツ・文化・国家遺産省長官のアミナ・モハメドは、サファリ・ラリーの2021年への延期が最善の策だったと語った。

「サファリ・ラリーの次なる最善のステップについて検討した際の揺るぎないサポートと助言について、サファリ・ラリーの最大の支援者であるウフル・ケニヤッタ大統領に感謝したい」とモハメド長官は語った。

「サファリ・ラリーは来年にむけて準備を続けるので、復帰するときにはステージの準備はすでにトップギアにある。ラリーのプロフェッショナルたち、チーム、熱心なラリーファンたちをケニアに迎えることを楽しみにしている。サファリ・ラリーをWRCに戻すための取り組みを開始して以来、ジャン・トッドFIA会長およびWRCプロモーターのオリヴァー・シースラの支援に感謝したい」

 同省スポーツ局長であるジョー・オクドは現地メディアに対して次のように語った。

「サファリ・ラリーを2021年に延期することは簡単な決定ではなかったが、我々は現在のグローバルな課題を認識しており、2021年に延期することになった。サファリ・ラリーは私たちの国の重要な歴史の一部分であり、来季以降3年にわたって開催することが保証されている」

 今季の世界ラリー選手権は、政情不安によるラリー・チリが開幕前にキャンセルとなっており、新型コロナのパンデミックによるキャンセルはラリー・デ・ポルトガルに続いて2戦目となり、いまのところ暫定カレンダーは全11ラウンドになる。

 サファリ・ラリーのキャンセルによって、いまのところ世界ラリー選手権は8月のラリー・フィンランドで再開される予定だ。