WORLDWIDE2019/05/20

コペツキ、ファビアR5エボのデビュー戦勝利

(c)Skoda

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 ヤン・コペツキは、5月17〜18日に行われたチェコ・ラリー選手権第3戦のラリー・チェスキー・クルムロフで30秒のペナルティを課せられて一時4位に転落しながらシュコダ・ファビアR5エボのデビュー戦で勝利、シュコダ・モータースポーツの輝かしい歴史にまた新たな1ページを刻むことになった。

 ファビアR5の新世代バージョンの競技デビューの舞台に選ばれたのは、ボヘミア南部で開催される伝統の一戦、ラリー・チェスキー・クルムロフだ。木曜日に行われたシェイクダウンを制したコペツキは、「テストの間、マシンの開発はうまくいったが、テストは一つのことで、ラリーは別のことだ。チェスキー・クルムロフは、美しいが、かなりハードなイベントだ。このマシンがどのような進化を遂げたのか、このイベントが教えてくれるはずだ」と新しいチャレンジにむけて豊富を語っていた

 コペツキは、金曜日の午後から始まったラリーで最初の4ステージを連続してベストタイムを奪ってラリーをリードすることになったが、SS4でストローベイルのシケインにおいて誤ったルートを通過したとして30秒のぺナルティを受けて一気に4位まで転落することになった。

 それでも初日の終盤の3ステージを制して3.7秒差でオープニングレグのリーダーとなったコペツキは、最終日は圧巻の速さをみせて2.7kmのショートステージを除くすべてのステージでトップタイムをマーク、後続に1分13.9秒差をつけて勝利を飾ることになった。

 コペツキは、2週間後のラリー・ド・ポルトガルにおいてカッレ・ロヴァンペラとともにファビアR5エボを駆る予定だ。

「このような素晴らしいマシンを提供してくれたチーム全体に感謝しなければならない。最新のファビアR5の性能をフルに引き出してプッシュすることはしなかったが、すべてのシュコダのカスタマーにアップグレードされたファビアR5がさらなる喜びと成功をもたらすマシンになることを約束することができる。ラリー・ド・ポルトガルでの世界ラリー選手権デビューが待ち遠しいよ」とコペツキは語っている。

 2位につけていたバーツラフ・ペッチ(シュコダ・ファビアR5)はSS13でクラッシュしたため、フィリップ・マレシュ(シュコダ・ファビアR5)が2位、ヤン・チェルニー(シュコダ・ファビアR5)が3位となっている。