シュコダ・モータースポーツのヤン・コペツキは、20年近くもシュコダのマシンでラリーを続けてきているため、私生活においても当然のことながらシュコダに愛着を持っている。現在彼が乗っている愛車はシュコダ・オクタビアRS245だ。
コペツキがこれまでにラリーにおいて達成してきた成果を記していくととても長いリストになる。シュコダ・モータースポーツのドライバーとして、彼は2013年にヨーロッパ・ラリー選手権のタイトル、翌2014年にはアジア- パシフィック・ラリー選手権タイトルを獲得している。そしてチェコ・ラリー選手権では2004年、2012年、2015年〜2017年に王者となっている。
シュコダとともに歩んできたコペツキは、昨年発売されたオクタビアRS245に夢中だ。オクタビアRS245は、1968cc+ターボエンジンを搭載、245馬力と最大トルク37.7kg-mを誇り、7速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)を搭載している、シュコダ史上最強・最速のサルーンとなっている。
「オクタビアRS 245はこれまで僕が所有してきた中でも最速のシュコダなんだ」とコペツキは語った。
「安全に誰かを追い抜く時に、加速に必要なパワーがあるというのは最高だね。しかもRSはまるでロケットのような発進ができる。でも普通の道ではこのクルマを使って時速200キロで走ることはしない。第一、それは禁止されているからね。第二に、僕としては絶対に運転免許を取り消しなんていうのを食らうわけにはいかないんだ、それは即、レースを止めなければならないことを意味するからね」
コペツキは、クルマを大切にするラリードライバーの一人だと言われている。丁寧なドライビングを信条として、かつステージでは誰も及ばない速さをみせながらも、大きなクラッシュをしたことは聞いたことがないほどだ。
「僕は本当にクルマが大好きなんだ、それに自分で手入れすることも好きだよ。洗車なんかも全部自分でやっている。洗車場に洗いに出すなんてありえないよ、塗装に傷でもついたらって心配でね。本当に大事にしているんだ」とコペツキ。
「それから僕は長いクルマの列の中に入って走るのは好きじゃない。視界が限られるし、予期せぬ事態に対応するのが困難になってしまう。それなら追い越す方がいい。僕は祖父からいつも聞いていたんだ、どんな時でも道路上では100万ものありえない状況が起こり得るということを。彼は正しかった。だから僕は常に一歩先を行くことを心がけているんだ!」