ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第6戦バルム・チェコ・ラリー・ズリンは、金曜日の夜に行われたスーパーSSズリンの市街地ステージで開幕、シュコダ・モータースポーツのヤン・コペツキ(シュコダ・ファビアR5)がトップタイムをマーク、4年連続8度目の勝利に向けて好調なスタートを切った。
3年連続でチェコ・チャンピオンに輝いているコペツキは、王座を決めたあとの昨年の最終戦は欠場しているものの、驚くことに2015年の開幕戦以来出場したチェコ選手権にすべて勝利を飾っており、22連勝中だ。今季もこれまで負けなしですでに6度目の王座を決定しており、チェコでの今季プログラムはこのチェコ・ラリー・ズリンが最終戦となり、あとはWRC2選手権の王座に集中することになる。
チェコ・ラリー・ズリーンは18時におなじみの平和広場で行われたセレモニアルスタートのあと、ズリーン市内のストリートステージを3ラップして行われる9.51kmのオープニングSSでスタートした。市畳とターマックをミックスしたナイトステージで、コペツキはトップタイムをマーク、ERCリーダーのアレクセイ・ルクヤヌク(フォード・フィエスタR5)に2.1秒差をつけるトップタイムをマークした。
コペツキはトップタイムをマークしたが、明日以降、雨との予報があるためけっして簡単なラリーにはならないと予想している。
「予選ステージでは勝てなかったが、明日以降はドライになったらいいと思っているんだけど、ラリーはそう簡単にいかないだろう。今日経験した新しいソフトタイヤについてはタイムは計算できるが、そのほかは僕にとってはまったく新しいタイヤとなり、コンディションを見定めていつも正しいタイヤを選ぶ必要がある」とコペツキは語っている。
ルクヤヌクから1.7秒差の3番手には、地元のベテラン、ヴァーツラフ・ペッシ(フォード・フィエスタR5)が続き、予選トップタイムのニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)がさらに1.8秒差の5番手で続き、ERCジュニア・アンダー28選手権のトップで発進している。
チェコ英雄ロマン・クレスタが運営するクレスタ・レーシングのシュコダ・ファビアR5を駆るリース・イェーツが6番手、クリス・イングラム(シュコダ・ファビアR5)が7番手で続いている。
また、ヒュンダイ・モータースポーツから出場しているダニエル・ソルド(ヒュンダイi20 R5)はパンクのために10.3秒遅れの11位でのスタートとなっている。
ERCジュニアU27は、予選でも速さをみせたオーストリアのサイモン・ワグナー(プジョー208 R2)がトップに立っている。
レグ1は土曜日の朝にリスタート、ズリン東部のバンピーで高速な8SS/109.72kmのターマックが待ち受ける。