WRC2018/06/10

コペツキがWRC2首位に、勝田は3位走行中にパンク

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 ラリー・イタリア・サルディニアのWRC2は、土曜日のレグ2を終えてシュコダ・モータースポーツのヤン・コペツキ(シュコダ・ファビアR5)が3分以上リードして今季3勝目にむけて独走している。

 金曜日をリードしたステファン・ルフェーブル(シトロエンC3 R5)は、SS11モンチ・ディ・アラでサスペンションを破損してリタイアとなったことから、2位を走っていたコペツキがリーダーへと浮上した。

 コペツキは、追いつく指標となるルフェーブルがいなくなったことで集中を維持することは難しくなるだろうと語っていたが、しかし、彼はファビアR5をトラブルから守り、先に走ったマシンによってライン上に掻き出された岩を避け、3分09.4秒のリードを開いて土曜日を終えた。

 2位にはフランス出身のニコラ・シアマン(ヒュンダイi20 R5)がつけているが、金曜日にステアリングアームのトラブルによってこの日を8位でスタートしていたシュコダ・モータースポーツのオーレ・クリスチャン・ヴェイビー(シュコダ・ファビアR5)が、6つのベストタイムを奪って3位まで浮上、しかもシアマンまで28.2秒差に迫っている。

 ラリー最長の日となったこの日、5位につけていたトヨタGAZOOレーシング・ラリーチャレンジプログラムの勝田貴元(フォード・フィエスタR5)は、前日より自信に満ちた走りで3位に浮上、2年連続でサルディニアの表彰台が期待されたが、最終ステージのモンテ・レルノでパンク、3分50秒を失って惜しくも7位に後退している。

 ポディウム圏内までは2分近く離されたが、BRCチームのピエール-ルイ・ルベー(ヒュンダイi20 R5)が4位で続いている。ルベーは、金曜日に問題を抱えて失ったタイムを取り戻すことができなかっただけでなく、タイムコントロールへの8分の遅着で、1分20秒のペナルティを受けた。

 5位は地元のファビオ・アンドルフィ(シュコダ・ファビアR5)だ。イタリア出身のアンドルフィは、最初の2つのステージでトップ5につけていたが、SS12モンテ・レルノでのパンクによって3分30秒以上を失い、8位に転落。その後、午後のクリーンな走りによって再び5位に浮上した。

 ウーカシュ・ピニオジェック(シュコダ・ファビアR5)は1.42kmのチッタ・ディ・イッティリでマシンを横転させてしまい6位となっている。

 3回のヨーロッパ・ラリーチャンピオンであるカイエタン・カイエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)は、土曜日にリスタートしたが、朝のループでブレーキを壊してロードセクションで修理を余儀なくされ、この日もタイムを失うことになった。

 ベニート・グエラ(シュコダ・ファビアR5)はこの日の大半で6位につけていたが、SS14でメカニカルトラブルによってリタイアした。また、シトロエンC3 R5でのデビュー戦となったシモーネ・テンペスティーニもSS15でリタイアした。