WRC2018/04/05

コルシカからパワーステージの戦略禁止が決定

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 FIAは、ワールドモータースポーツカウンシル(WMSC)の電子投票の結果、パワーステージのポイント獲得を目標とした戦略を用いた場合にはパワーステージのポイントを獲得できないようにルールを改正することを決定した。FIAは新しいルールは安全上の理由から即時有効となると宣言しており、今週末のツール・ド・コルスから適用される。

 ラリー・スウェーデンでポイント圏外だったセバスチャン・オジエがタイムコントロールに遅れる戦術を用いてボーナスポイントを獲得したため、FIAはマニュファクチャラーに対して戦術を用いないように紳士協定による解決を図ったが、前戦のラリー・メキシコでもティエリー・ヌーヴィルとオット・タナクが戦術を使用してポイントを獲得している。

 FIAは、新ルールについて次のように説明している。

「ワールドモータースポーツカウンシル(WMSC)の電子投票の結果、FIA WRCスポーティングレギュレーション第5.3.2条の規定に従って、与えられたスタート順位に従わないでパワーステージをスタートした場合にはパワーステージのボーナスポイントを獲得できない。規則の改正は競技車の間のタイム差を広げるためにタイムコントロールに故意に遅着するのを避けるためのものであり、クルマが走っていないときに観客の動きを最小限に抑えるとともに、パワーステージの開始順序を迂回する行動を阻止するのに役立つ」と説明している。