JAPAN2022/07/11

コヴァライネン、ARKカムイで今季全日本5勝目

(c)Takeshi Sakuma

(c)Takeshi Sakuma

 2022年全日本ラリー選手権第6戦ARKラリー・カムイが7月9〜10日に行われ、チームアイセロのヘイッキ・コヴァライネン/北川紗衣(シュコダ・ファビアR5)が今季5勝目を飾り、JN-1クラス・チャンピオンに王手をかけることになった。

 全8戦で争われる今季の全日本ラリー選手権は、北海道虻田郡ニセコ町を拠点に行われる第6戦のラリー・カムイでシーズン初のグラベルラウンドを迎えている。

 ドライコンディションとなった土曜日の初日、オープニングSSでベストタイムを奪ったのはコヴァライネン、これに新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が0.8秒差の2番手タイムで続く。今季まだ勝利のない新井は続くSS2でベストタイムを奪って、コヴァライネンに対して3.9秒差をつけて首位に立つも、コヴァライネンはSS3、SS4と連続ベストタイムを奪って、新井に9.1秒差をつけてラリーを折り返すことになる。

 雨上がりのやや湿ったコンディションとなった最終日、コヴァライネンはオープニングSSのSS5でのベストタイムでリードを13.2秒まで広げるも、SS6ではインカットした際にラジエータが葉っぱで覆われてしまいオーバーヒート気味となってしまったため、安全のためにペースダウンする。

 コヴァライネンは、ここではベストタイムを奪った新井から11.9秒遅れの7番手タイムに留まり、わずか1.3秒のリードへとそのマージンを失ってしまう。

 それでも新井の反撃もここまで。コヴァライネンはSS7では2番手タイム、さらにSS8、SS9での連続ベストタイムで新井を13.5秒突き放して今季5勝目を飾ることになった。
 
 3位には勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリス)、4位には福永 修/齊田美早子(シュコダ・ファビアR5)、5位には鎌田卓麻/松本優一(スバルWRX STI)が続いている。

 また、JN-2クラスは中平 勝也/島津 雅彦(トヨタGT86 R3)、JN-3は山本 悠太/立久井 和子(トヨタGR86)、JN-4は須藤浩志/新井正和(スズキ/スイフトスポーツ)、JN-5は渡部哲成/小藤桂一(トヨタ・ヤリスCVT)、海老原孝敬/蔭山 恵(トヨタ・ヴィッツ)がそれぞれ優勝を飾っている。

 全日本ラリー選手権第7戦ラリー北海道は、9月10〜11日に北海道十勝地方周辺で開催される。