WORLDWIDE2017/09/27

サインツ父子がクロスカートで対決

(c)RedBull

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 世界ラリー選手権のチャンピオンでありダカール・ラリーの勝者である伝説のラリードライバー、カルロス・サインツと彼の息子でF1ドライバーのカルロス・サインツJr.を勝負させたらどうなるだろうか。レッドブルの企画で二人の対決が実現することになった。

 片やスリッパリーなサーフェイスでのドライブにかけて世界でも指折りの技術を誇る55歳、そしてもういっぽうは、電光石火の速さでサーキットを駆け抜けていくことを得意にする23歳。これは経験に対する若さの恐れ知らずのバトルともいえる。

 公平なレースとなるように、レッドブルは彼らのために同一条件のマシン、300kgジャストで170馬力を誇る2台のオフロードカートを準備した。純粋なマシンコントロールとスピードの戦いだ。

 サインツJrは、強いダウンフォースが発生し巨大なスリックタイヤを装着するレーシングカーに慣れているものの、パワースライドやドリフトにおいても父親から受け継いだ天才の遺伝子を受け継いでいる。

「僕たちはとてもコンペティティブだ。レースをする時はいつも死ぬまでやるよ!」とサインツJrは冗談を飛ばす。「僕たちはお互いを本当に尊重しあっている、そしてお互いを傷つけることだけは絶対にしたくないことだ。それでもやっぱり僕たちは勝ちたいんだ」

 そこに強い尊敬の念あることははっきりしている。F1ドライバーである彼は、特に父親の『才能と細部に至るまでのこだわり』という部分に敬意を現している。

「まず才能がないことには何も始まらないけど、彼があれほどの成功を収めることができたのは、勝つためのドライビングだ。それは彼の忍耐力、クルマを仕上げていくために何が必要なのかを知っていることと、クルマの最も細部に至るところまで気を配ることだ」

 ダカール王者の父は息子に同様の資質を見出している。

「彼は極限に速いドライバーだ。才能は本物だ。彼は学ぶことを決して止めることはなく、より進歩していくために努力を続けている。年齢の割に豊富な経験を持っている。彼には素晴らしい未来あると思う」

 WRC王者でもある父は今日の経験がF1サーカスで戦う息子の役に立つと考えている。

「(クロスカートは)なかなかドライブするのが楽しいし、彼が子どもとしてクルマのコントロールを少し学ぶことができたと思う」

 息子も父に同意する。「こういうカートをドライブすることは自分が走るトラックそのものを感じ取ることがすべてなんだ。ステアリングからも、そして自分のお尻の下からもそれ感じることができる。僕が普段やっていることとは違うけど、本当に楽しいよ」

 二人の対決の模様は、YouTubeなどレッドブルの公式動画配信サービスや本サイトの無料動画コーナーでチェックしてほしい。