WRC2020/03/19

サファリ、パワーステージは美しいヘルズゲート

(c)Safari Rally Kenya/Hellsgate

 18年ぶりに世界ラリー選手権に帰ってくるサファリ・ラリー・ケニアが、7月16-19日に予定される今年のイベントのアイテナリーを発表した。

 かつては走行距離が5000kmを超えた時代もあったほど、サファリ・ラリーはワイルドで比類なきカーブレーカーラリーのキングとして知られていたが、最後にWRCが開催された2002年でさえそのコンペティティブセクションの距離は1000kmを超えていたほど長くタフなチャレンジだった。ラリーガイド1によれば、復活サファリのスペシャルステージは315.12kmと小さな規模でまとまったようにも見えるが、総走行距離は1025.10kmとなり、往年のサファリを想起させるようなどこまでも続くサバンナの長い直線のコースやロッキーなセクションなどがコースに設定されており、かつてのようにチャレンジャーを待ち受ける。

 サファリ・ラリーは7月16日、伝統に従ってKICC(ケニヤッタ国際会議場)で行われるセレモニアルスタートで開幕する。ケニアの首都ナイロビにあるKICCは、サファリ・パークホテルからスタートした1999年と2000年を除き、WRCが誕生した1973年以降、サファリ・ラリーのスタート/ゴール地点となってきた。

 オープニングセレモニーのあと、WRCサファリ・ラリー・プロジェクト・ヘッドクオーターが置かれるカサラニスタジアムの近くで行われるスーパーSSカサラニ(4.80km)で開幕、その後、クルーたちはナイロビ-ナクル・ロードをサービスパークがおかれるナイバシャ湖にむけて120kmを移動する。

 17日金曜日はナイバシャ湖の南西にある野生動物保全エステートに設けられるチュイ・ロッジ(13.34km)からスタート、湖の東側にあるケドング(33.43km)、ふたたび西側に移動してオスアーリアン(18.87km)の3ステージをサービスを挟んで2回ループする6SS/131.28kmの1日となる。

 18日土曜日はナイバシャ湖の北部に位置するエレメンテイタ湖の西部に広がるステージとなる。ドライバーたちはグレイトリフトバレーの崖の上を走るナイロビ-ナクル・ロードから眼下に広がるエレメンテイタ湖の美しい景色を見下ろしながらステージへと向かう。クラシック・サファリの舞台となってきた壮大な景色が広がるエレメンテイタ(14.64km)、ソイサンブ(20.33km)、この日の最長ステージとなるスリーピング・ウォリアー(31.00km)を2回ループする6SS/131.94kmの1日となる。

 19日日曜日は5SS/51.90kmの1日となり、サファリの他のステージとは異なるフォレストステージのロンディア(11.27km)からスタートする。主催者がWRCでもっとも素晴らしい景色だと豪語するヘルズゲート(10.38km)がそれに続き、マレワ(8.58km)のあとロンディアとヘルズゲートの2回目の走行が行われ、ヘルズゲートがパワーステージとして行われる。