WRC2018/04/13

サファリ、2019年はWRCキャンディデート開催へ

(c)Toyota

 FIAのジャン・トッド会長は、サファリ・ラリーの世界ラリー選手権カレンダー入りを推しているものの、まだ来年のカレンダーに載ることはないと明らかにした。

 トッドは2月末、サファリ・ラリーをFIA世界ラリー選手権に復帰させるためにケニア政府によって設立されたWRCサファリ・ラリー・プロジェクト本部のオープニング・セレモニーに出席している。

 日本をはじめ、多くの国がWRCのカレンダー入りを狙っているなかで、ケニアはトッド会長の後ろ盾を得て、いきなりカレンダー候補の大本命の一つとして躍りだしたが、トッドは2019年のキャンディデートを待って、2020年のカレンダー入りが最短だと考えている。

「私は(サファリの復帰を)後押ししている。WRCが今後数年間の間にアフリカでイベントを1つ開催することができれば、私は非常にうれしい。FIAは世界的機関であり、WRCも国際的なラリーなので、私は常々アフリカを失ってはいけないと感じている」とトッド会長は語った。

「選手権に参加したいならば、通過しなければならないプロセスがある。サファリ・ラリーは、私がアフリカにいた主な理由ではなかったが、私はケニアのケニヤッタ大統領とモータースポーツ連盟の主要メンバーに会う機会を得た。そして、私は彼らの大きな熱意を見た。しかし、私は彼らがカレンダーに含まれることの正当性を示すためにキャンディデート・イベントが必要だと話した。2019年のカレンダー入りはない」

 サファリ復帰の鍵は、ステージのキャラクターの大幅な改訂となるだろう。トッドは耐久戦がラリーのDNAの一部として残ることを熱望しているが、ケニアでは公道での競争がもはや不可能であることもよく知っている。

「もしアフリカでイベントを1つ開催するとすれば、すべての安全対策が講じられる」と彼は語った。「30年前に可能だったことはもはや受け入れられないことは分かっている。コルシカのラリーでも、かつてはロードセクションをフラット・アウトで走っていた。時代は変化している。時には良い方向に、また時には愛好家にとってあまり良くない方向に変化することもあるが、そういうものだ」