WRC2017/04/05

サラザン、自身のプライベートチームを結成

(c)Sarrazin Motorsport

 ステファン・サラザンは自らのプライベートチーム、サラザン・モータースポーツを立ち上げたことを公式に発表した。彼は4月6日から9日にかけて開催されるツール・ド・コルスに、新チームのシュコダ・ファビアR5でデビューを飾る。

 サラザンは彼の豊富なキャリアの中で、F1、プロトタイプ、GT、ラリーなど多くのプログラムに参加してきた。彼はトヨタGAZOOレーシングのファクトリードライバーとしてル・マン24時間で新たな挑戦を開始するほか、ヴェンチュリーGPからFIAフォーミュラEへの参戦を行いながら、自身の持つトップレベルの経験を礎にチームを築き上げる。

 サラザンはこれまでに、2004年にフランス・チャンピオンを獲得、スバル・ワールドラリチームのドライバーとして世界ラリー選手権に参戦したことがあるほか、2014年には、フランス選手権のクリテリウム・デ・セヴェンヌとヨーロッパ選手権として開催されたツール・ド・コルスでのダブル勝利を達成、また、トヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)においてヤリスWRCの初期の開発テストを手がけるなど、ラリーに深く関わって来た。

 サラザン・モータースポーツはフランスのセヴェンヌにベースを置き、これまでの彼のモータースポーツ・プログラムと同様に、オレカが彼の新チームをサポートする。サラザンにとって、自身のチームを立ち上げることは、次の自然なステップだったようだ。

「僕は自分のチームを立ち上げることを、少し前から考えてきた。僕は本当にサラザン・モータースポーツを作りたかったので、今日この願いが現実になったことを嬉しく思う」とサラザンは語った。「僕は適切なコンディションを待っていた。そして今が前へ進む時だと感じた。今はすべてのライトがグリーン(GOサイン)だ」

「ツール・ド・コルスでスタートすることは、僕のキャリアにとっても大いに頷けることだ。僕は以前コルシカで勝利したことがあり、それは僕にとって非常に特別な思い出になっている。そして、チームはそれを目指している。僕の周囲には優れた人々と力強いパートナーがいるので、サラザン・モータースポーツはトップレベルに必要とされる専門知識を持つことになる」

 またサラザンは、彼のチームが若手ドライバーを起用してフランス国内選手権などに参戦する計画があることを明かしている。

「新しいチームの誕生により僕たちは若いドライバーの開発と勝利への探求をサポートすることができる。しかし、それは僕たちが将来のある時点でサーキットの上でレースをする可能性を排除するわけではない。僕たちは、一歩一歩、賢明に、大きな野心をもって成長するつもりだ」