WRC2020/10/09

サルディニア、スタート前記者会見

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―エルフィン、ラリー・イタリア・サルディニアに向けて選手権をリードしていますが、まずは今イベントに向けての意気込みを聞かせてください。トルコでの勝利は素晴らしかったですが、今回は一番手出走です。

エルフィン・エヴァンス:「ある意味では、首位にいるのは良いことだと思う。でも、それがどうなるかは明日見てみよう・・・」

―明日の最初のステージ、テンピオ・パウザーニアについて教えてください。非常に難しくナローだと聞いていますが、どんなステージですか?

エヴァンス:「そうだね、そのステージが極端だということには誰もが同意するだろう。しかし、このラリーでは過去にも荒れたセクションを見てきたが、おそらくステージすべてがそのように荒れているわけではないので、未知数だ。場所によっては荒く、非常にナローで、横に岩がある・・・。だからトリッキーなことは間違いない」

―記者たちがチャンピオンシップの可能性について質問してくる中で、精神的にはどう感じていますか?これらの質問に影響は受けていますか?

エヴァンス:「確かに何度か意地悪な質問をされたことがある。実際のところ、短いシーズンだし、何が起きてもおかしくない。今のところ、僕としては普通にやっていくしかないと思っている。トルコで見たように、物事は急速に好転することもあれば暗転することもあり、このイベントでも次のラウンドでもそうなる可能性はある。だから、戦術の余地はなく、自分たちの最善を尽くすのみだ」

―ダニ、お帰りなさい。久しぶりにWRカーでWRCに参戦します。新鮮な気持ちですか?

ダニ・ソルド:「正直なところ、メキシコ以来、長かった。ラリーカーに戻り、このようなステージに参戦できて嬉しい。特に最初のステージは難しいステージになると思う。誰もがこのステージを意識している」

―昨年の優勝はもちろんですが、パワーステージもドラマチックでした。パワーステージで起きたことはともかく、ほぼ全てのステージで見事なパフォーマンスを見せてくれました。今年のイベントでもそのようなパフォーマンスを発揮できますか?

ソルド:「もちろん、そうするつもりだ・・・。去年は週末の間、全体的に素晴らしいパフォーマンスだったと思う。オイット(・タナク)のレベルが違っていたことは確かだが、彼は問題を抱えた。しかし、今年の僕たちは去年よりもさらに準備ができていると思う。そして去年と同じことをしようと思う」

―金曜日と土曜日の朝は2つのステージを走り、リグループがあって、そして同じステージを続けて2回目の走行をするという興味深い構成です。タイヤチョイスやセットアップについてはどの程度の妥協が必要になると思いますか?

ソルド:「かなり難しいことは間違いないだろう。走行距離が長いこういうステージは非常に要求が厳しく、少ないタイヤでパンクしてしまったら、その後も何度も走る必要があるので、1回目と2回目で大きく結果が変わってくる。このラリーでは特にこれについて考える必要がある。それは誰にとっても挑戦となるだろう」

―EP(エサペッカ・ラッピ)、今朝のシェイクダウンを終えてみてどう感じていますか?今のところMスポーツではあまり多くテストをやっていないということもありますし。クルマの感触はどうですか、この週末に向けて今あるものに満足していますか?

エサペッカ・ラッピ:「そうだね、正直に言ってかなりいい感触だったよ。いいスタートになった。前回のトルコをフィニッシュした時と同様のセッティングを用いてそこから始めている。3回目と4回目の走行で細かな変更もしてきたから問題はない」

―自信を持てているようですね。それはいいスタートになります。では、真夏の乾いた高温のコンディションから離れることになった今回のラリーのスタートがどれほどのチャレンジになると考えますか?それによってもう少し難度は下がりますか、あるいはタイヤチョイスやその他の面を考えてより難しくなりますか?

ラッピ:「そうだと思う。確実にミディアム・コンパウンドをもっと使用することが必要になる、通常ここではあまり無い状況だ。朝は相当冷え込むからハードタイヤがまったく機能しなくなるが、その反面、気温がピークを迎える午後にはまた別のタイヤ戦略を考える必要がある。でもそれはタイヤ選択という部分でさらに面白くしてくれるのは間違いない」

―ここ数年、Mスポーツはここではポディアムを獲得してきました。それはあなたに、いい結果を出さなければというプレッシャーになりますか?

ラッピ:「ほとんどプレッシャーにはなっていない、でもなんとなく自信にはなる。クルマはここで調子いいし、僕たちも今週末同じように成功できることを願っているよ。それが後押ししてくれる感じで思いきって戦いに挑めるよ」

―明日の朝のオープニング・ステージについてあなたの思いを聞かせて下さい、皆が難しいという話をしています。エサペッカの目線からはどうですか?

ラッピ:「もちろんだ。すべてのコメントに同意見だ、直接聞いてはいないけど、でもたぶんギャンブルの要素があるステージだと思う。すべてを賭けるか、そうでないか。うまくいけば大きなマージンが築けるが、その反面、そこで終わってしまうかもしれない」

―あなたの気持ちは、明日の朝、賭けに出ますか?

ラッピ:「イエスだ!」

(フロアからの質問)
ルカ・サントロ(MotorioOnline (ITA))からエヴァンスへ質問)
―ヤリスWRCはシェイクダウンの最初の走行でグリップに問題があったようですが、このことは明日のステージに向けて懸念となりますか?

エヴァンス:「僕の知る限り、大きなグリップの問題はない。確かにシェイクダウンでの最初の走行はベストではなかったが、4番手や5番手出走のドライバーたちと比較しても、それほどひどいタイムではなかった。あのようなドライなコンディションであれば、路面はとても速くきれいになるので、それについては大きな心配はないと思う」

―マキネンがチーム代表から離れますが、来季はどのようなシーズンになると思いますか?

エヴァンス:「正直なところ、まだそれについてはほとんど話し合っていない。トルコの後にでてきたニュースだからね。どちらにせよ僕はチームに加入してまだ間もないので、本当に良い雰囲気の中で仕事をすることを楽しんでいる。僕の願いは、これからもこのチームの良い雰囲気の中で仕事ができること、そしてみんなが協力し続けることだ。トミはトヨタをWRCに連れてきて、これまでの成功をもたらし、素晴らしい仕事をしてくれた。彼が退いても僕たちが良い仕事を続けられることを願っている」

ボー・クリスター・ボフェルト(Worldrally.se(SWE))からエヴァンスへ質問)
―トミ・マキネンが離れて新しいチーム代表を迎えることになりました。このことで、このラリーとイープルに向けた準備に変更はありましたか?

エヴァンス:「いや、さきほど述べたように、来年まで何も変わらないので、まだあまり話し合っていない。今のところすべてが同じままだ」

ベン・ジョンストン(Paddockeye.ie(IRL))からソルドへ質問)
―昨年ここで優勝したという事実は、自信を与えてくれますか?また、イベントの運営方法が昨年とは異なりますが、これにより、イベントの準備に関してアプローチは変わりますか?

ソルド:「もちろん、イベントに勝つと、自信が持てる。昨年は全体的にかなり良かったので、全体的に自信がある。マシンに満足しているし、出走順がいいので完全にドライな状態なら、かなり自信がある」

ライナー・クーン(モータースポーツ・アクツエル(GER))からソルドへ質問)
―モンツァではヒュンダイのラインナップに加わるのでしょうか?

ソルド:「モンツァが開催されるかどうか分からない。僕は何度もモンツァを走っているが、モンツァがチャンピオンシップに入るかどうか待つ必要がある」