WRC2017/06/08

サルディニアのシェイクダウンはヒュンダイが1-2

(c)Hyundai

(c)Michelin

 世界ラリー選手権第7戦ラリー・イタリア・サルディニアのシェイクダウンで、ヒュンダイ・モータースポーツのダニエル・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)が2分31.8秒の一番時計を叩き出し、0.2秒差でチームメイトのティエリー・ヌーヴィルが続くことになった。前戦ポルトガルでWRカーデビューを果たしたばかりのエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が素晴らしい速さをみせて終盤まで1.3秒差の3位につけることになったが、最後に4回目の走行を行ったヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が0.2秒上回り、3番手タイムにジャンプアップを果たしている。

 わずかに曇りとなった木曜日の朝、しかし、シェイクダウンが始まる8時の段階ですでにサービスが置かれるアルゲーロの気温は18度を超え、暑い一日になることが予想された。

 シェイクダウンはアルゲーロ近郊に設けられた4.15 kmのオルメドのステージが舞台となり、8時10分にヒュンダイのヌーヴィルがコースイン、トヨタのラトバラ、セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)がそれに続き、シェイクダウンがスタートすることになった。

 シェイクダウンの一回目の走行ではヒュンダイのソルドが2分39.2秒のトップタイムをマーク、トヨタの新人ラッピが0.6秒差の好タイムで続き、この二人のみが1分40秒を切る展開ではじまることになった。

 しかし、2回目の走行ではマルティン・プロコップ(フォード・フィエスタRS WRC)がコースオフするアクシデントが発生、マシンを引き上げる作業とともに、この事故とは関係ないところで気分が悪くなった観客を病院に搬送するために30分あまりもステージは中断、すでに2回目の走行を終えていたドライバーとまだ1回目の走行しか行ってないドライバーが混在する形でステージは再開、全員が2回目の走行を終えた時点では、スタートを待たされたユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)がクリーンな路面でタイムを伸ばして暫定でのトップタイムをマークすることになった。

 3回目の走行では、ソルドがふたたび速さをみせてトップタイムを叩き出し、0.2秒差でチームメイトのヌーヴィルが続き、ここでも速さをみせたラッピがヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)を0.1秒上回って、ヒュンダイの1-2-3を阻止する形で1.3秒差の3番手タイムで続くことになったが、さらに4回目の走行を行ったラトバラがけっきょくラッピを抜いて3番手に飛び込むことになった。

 シトロエンからスポット参戦を果たすアンドレアス・ミケルセン(シトロエンC3 WRC)はただひとり7回の走行を行い、最終的にラッピと同タイムの2分33.1秒の4番手タイムで続くことになった。

 6番手にはパッドン、さらに0.4秒差の7番手タイムはクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)、ミークの0.1秒後方にセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が8番手、けっきょく2回の走行のみで切り上げたハンニネンが9番手タイムとなっている。

 DMACKからミシュランに戻したマッズ・オストベルグ(フォード・フィエスタWRC)が10番手、クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)が11番手となっている。

 ラリー・イタリア・サルディニアはこのあと現地時間18時(日本時間深夜1時)から行われる2.00kmイッティリ・アレーナ・ショーで開幕となる。

■シェイクダウンタイム(P1ドライバー)
1. ダニエル・ソルド 2分31.8秒
2. ティエリー・ヌーヴィル 2分32.0秒
3. ヤリ-マティ・ラトバラ 2分32.9秒
4. エサペッカ・ラッピ 2分33.1秒
―. アンドレアス・ミケルセン 2分33.1秒
6. ヘイデン・パッドン 2分33.2秒
7. クリス・ミーク 2分33.6秒
8. セバスチャン・オジエ 2分33.7秒
9. ユホ・ハンニネン 2分34.2秒
10. マッズ・オストベルグ 2分35.1秒
11. クレイグ・ブリーン 2分35.3秒
12.エルフィン・エヴァンス 2分38.4秒
13. オット・タナク 2分40.2秒
14.ヤジード・アル-ラジ 2分44.9秒
15.マルティン・プロコップ 2分50.2秒