WRC2017/04/04

シトロエン、コルシカでの9勝目を狙う

(c)Citroen

 シトロエン・レーシング代表のイヴ・マトンは、今週のツール・ド・コルスでもクリス・ミークが優勝を争うことができると確信している。

 不可解なトラブルが開幕から続いてきたシトロエンは、前戦ラリー・メキシコでC3 WRCでの初優勝を獲得、選手権争いでも完全復調の流れをつかみ、満を持して新しいC3 WRCの3台体制でコルシカに臨む。

 今年60回目の開催を迎えるツール・ド・コルスで、シトロエンはDS19を駆ったルネ・タウトマンによる1961年の初優勝をはじめ、これまでに8勝を挙げている。マトンはシトロエンにとって重要な母国ラウンドで9勝目を狙うべくチーム全体にやる気がみなぎっていると語った。

「フランスのマニュファクチャラーにとって、ツール・ド・コルスが非常に特別なイベントなことは明らかだ」とマトンは語った。

「このラリーにおけるシトロエンの9勝目を確実に手にするために、我々は今シーズン初めて3台のC3 WRCを参戦させる。これによって、我々はレースマネジメントに関してより落ち着いたアプローチを採用でき、若手ドライバーは自身の戦略に対する決定権が少し増える」

「アイテナリーは昨年とほぼ同一であるため、クリスとクレイグ(・ブリーン)は昨年のラリーを走った経験を活用することができるだろう。クリスはこの路面における自身の可能性を示したので、彼は上位争いができると思う。ステファン(・ルフェーブル)は昨年ここで競争していないので、そのことを考えると、少しペースが遅れてもそれは驚くことではないだろう。しかし、彼は母国ラウンドにとてもやる気を見せているよ!」

 シトロエンのテクニカルディレクター、ローラン・フレゴシは、モンテカルロでの不振を繰り返さないために、チームが必死に取り組んできたと語った。

「我々がラリー・モンテカルロから学んだことの1つは、サスペンションに取り組む必要性だった。先日、コルシカで実施した4日間のテストの間、我々はこの点に焦点を当てたが、ディファレンシャル・マッピングやタイヤの組み合わせなど、他の重要な分野も見落とさずに取り組んだ。セッションの終わりに、ドライバーが最初のセットアップとその週に定義したセットアップを試して比較したとき、我々の進歩は明確だった。今後はその成果を強力な結果に結びつける必要がある!」