シトロエン・レーシングは、ツール・ド・コルスにおけるクリス・ミークのエンジンブローの原因を特定したと発表した。
ミークはコルシカ二日目の朝を快調なペースでスタートしたものの、突然、エンジンが破損してリタイアとなっていた。シトロエンは当初から何らかの原因で潤滑オイルが漏れたためにエンジンが壊れるに至ったと説明していたが、ヴェルサイユのファクトリーでどうしてオイルが漏れたのか徹底的な調査を行った結果、オイルラインのコネクターが破損していたことを突き止めたという。
シトロエン・レーシングのテクニカルディレクターを務めるローラン・フレゴシは、エンジン本体にはまったく問題はないことに胸をなで下ろしており、来週のラリー・アルゼンチンでもふたたび優勝争いに戻ることができると確信している。
「ツール・ド・コルスから戻ってきたあと、我々はクリス・ミークのクルマを分析して、リタイアを引き起こした原因を突き止めることができた。その原因は潤滑システムのコネクターの破損だった。エンジン本体にはまったく問題はなかったよ。我々は最近のプレテストでも解決策を検討したが、はっきりいって見事にうまくいったよ」
フレゴシは、プレテストではアルゼンチンの特殊なグラベルにむけたサスペンション作業が中心になったと語った。
「この5日間のテストでは、我々はサスペンションに焦点を当てることになった。これはグラベルにおけるクルマのパフォーマンスとドライバーの自信に帯する決定的な要因となる。アルゼンチンはタフなイベントであり、ルースな路面をもつところでは2回目の走行では路面が悪化することになり、道路に大きな石が露出することになる。高速で走っていれば、衝撃はシャシーとサスペンションにかなりのストレスを及ぼすことになる」