WRC2019/12/13

シュコダ、オリヴァー・ソルベルグをサポートか

(c)RedBull Content Pool

 シュコダ・モータースポーツは2020年の世界ラリー選手権にファクトリーチームを参戦させないことを発表したが、舞台裏ではオリヴァー・ソルベルグへのサポートを行うのではないかとの情報だ。

 ソルベルグは2019年にフォルクスワーゲン・ポロGTI R5を駆ってERCデビュー戦のラリー・リエパーヤで17歳というERC史上最年少のウィナーに輝き、ラトビア・ラリー選手権とバルチック・ラリートロフィーの2冠に輝いており、彼は1歳年上のカッレ・ロヴァンペラのシュコダにおける後継者となると見られている。

 シュコダ・モータースポーツはチームで2年を過ごして素晴らしい成長を遂げたロヴァンペラの卒業とともに今季をもって世界選手権にオフィシャルチームの参戦を中止する決定を下したが、チーム代表のミヒャール・フラバネクは、彼のチームは来年も若いドライバーをサポートすることに焦点を合わせると語り、新しい才能を世界に送り出すための支援を継続することを認めている。

 シュコダにとってラリーで最も成功したシーズンとなった今季を終えた後、フラバネクは次のように語った。「我々は世界ラリー選手権にワークスチームを出場させるつもりはないが、カスタマーをサポートしていく」

「しかし、我々は後退するつもりはない。チャンピオンシップに留まり、ファビアR5の改良を目指す。いまはカスタマーたちが活躍するチャンスをもてるようにサポートし、若いドライバーをサポートすることに焦点を合わせる」

 フラバネクは若手ドライバーの名前を特定しなかったものの、オリヴァーはワークスのサポートするWRCプログラムにおいて最も重要な人物の一人だと理解されている。

 2003年の世界ラリー王者ペター・ソルベルグの息子であるオリヴァーは、来月の開幕戦モンテカルロに自身のフォルクスワーゲン・ポロGTI R5で参戦するが、第2戦となるスウェーデン以降の予定はまだ決定していないと語っている。

「まだ何も分からない。いくつかのことを話し合っているが、そのうちいくつかは可能であることは知っているが、今のところモンテカルロより後の計画はない」とオリヴァーは語った。

 オリヴァーは、スウェーデンメディアの取材において最大で12ラウンドになるという来季のWRC2参戦プログラムについて12月20日に正式発表すると明らかにしている。