WRC2018/11/29

シュコダ、プラズィの新ファクトリーを公開

(c)Skoda

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 シュコダ・オートのモータースポーツ部門であるシュコダ・モータースポーツは、本社が置かれるムラダ・ボレスラフの郊外、プラズィに新たな本拠地をかまえることになった。

 ワールドクラスのラリーカーを作るというのは簡単な作業ではない、そして最高の状態を維持し続けていくにはすべてにおいて最高なものが求められる、最高の人材、最高のテクノロジーやノウハウ、そしてもちろん最高の環境は重要だ。シュコダ・モータースポーツによれば、だからこそチームにとって新たなベースを見つけるべき時が来たと判断したという。

 これまで何年間もの間、シュコダ・モータースポーツの施設はムラダ・ボレスラフにあるシュコダの主要製造工場内に置かれていた。シュコダのメイン・ファクトリーの心臓部での作業は利点も多かったが、同様に欠点もあり、ロジスティクスの面では特にそれが顕著だったため、シュコダ・モータースポーツは、ムラダ・ボレスラフの郊外のプラズィに新しく建てられた専用施設への移転を決断するに至った。

 すでにファクトリーは今年から稼働しており、ここで完成したファビアR5もすでに何台もカスタマーに迎えられている。新しい施設は現行のファビアR5の製造やメンテナンス、プリペアはもちろんのこと、チーム運営におけるあらゆる面での機能を維持しており、すべての機能が今回、新ファクトリーへと集約されることになった。もちろんニューマシンとそれらの部品の開発ができるよう、十分な空間がここには確保されている。

 シュコダ・モータースポーツの従業員は1,859m2のオフィス・スペースと3,844m2のワークショップやと収納施設を共有している。この新しいファクトリーは全体で16,400m2以上の広さをカバーしている。

 新施設には十分な広さの収納スペースも用意されている。倉庫にはファビアR5用の5,000以上もの異なった部品の他、厳しいWRC2のカレンダーで必要とされる何千本というタイヤをストックできるようになっている。

 新しいシュコダ・モータースポーツの施設に関して最も重要だったのは、すべての部門を1カ所に集中させることができたという部分だったと、シュコダ・オートの技術部門トップのクリスチャン・シュトローブは語っている。

「この新ヘッドクオーターができたことで、我々の未来のための挑戦の準備が整った。ワークフローが向上したことによって、我々はクルマの開発や製作をもっと効率的にできるようになり、顧客たちへの我々のサービスの向上につながっている。昨年の我々が目指したのは世界各国の顧客たちに200台のファビアR5を届けることだった。そして、それを達成することができた。これまでに250台のファビアが売れている。その勢いを維持していくためにはこの新しい施設は、我々のモータースポーツ・プログラムの将来的な成功のために理想的な基盤となる」

 シュコダ・モータースポーツのボス、ミヒャール・フラバネクは新ファクトリーはさらなる安定した成功を約束するものだと強調している。

「真新しい施設はシュコダのモータースポーツへのコミットメントを明確に表している。我々のカスタマー・サービスの向上と、ワールドワイドに展開するシュコダ・モータースポーツのサクセスストーリーを今後も継続していくために大いに役立つことになるだろう」