WORLDWIDE2018/12/03

ジムカーナGRiDでソルベルグ父子が表彰台に

(c)Gymkhana GRiD

(c)PSRX

 南アフリカのヨハネスブルクで先週末開催されたジムカーナGRiDでペター・ソルベルグと17歳のオリヴァー・ソルベルグの対決が実現、父子そろってポディウムに立つことになった。

 2018年ジムカーナGRiDは、激戦となった今季の世界ラリークロス選手権でドライバーとチームのWタイトル連覇を果たしたPSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンの2人によるシーズンの締めくくりとなり、ヨハン・クリストファーソンが2年連続でペター・ソルベルグを破ってGRiDタイトルのAWDクラスを獲得し、次々と新記録を打ち立てた2018シーズンを終えた。

 スウェーデン出身のクリストファーソンは、チームメイトのペター・ソルベルグと激しく競ったが、最終的にほんの10分の数秒差で勝利を手にした。また、表彰台の最後の一段を埋めたのは17歳のオリヴァー・ソルベルグだ。彼はジムカーナGRiD 2017のギリシャでペターが優勝した際に乗っていたシトロエン・クサラをドライブし、3位を獲得した。

 RXノルディック選手権で優勝したオリヴァーは、ヨハネスブルグでメカニカルトラブルに苦戦したが見事に乗り切り、間違いなく将来の世界チャンピオンの素質を持つことを証明した。

 ペター・ソルベルグはファイナルでクリストファーソンに敗れたが、それより息子のオリヴァーの成長ぶりに彼は喜びの声を上げている。

「オリヴァーが一緒に表彰台に上がることは、僕にとって信じられないことだ。さまざまな問題を突破して、すべての走行でプレッシャーを維持するために自分自身をリセットし続けることは、彼にとってドライバーとして本当に大きな課題だったと思う。もし彼がクリッピングポイントのボールの障害物にヒットしていたら、彼は僕も巻き添えにしていたかもしれない!とても接近していたからね。データから、スタートラインから最初のコーナーまでの間に10分の5秒のギャップがあることが分かる。それは僕のマシンと彼のマシンのアクセルの差だ。だから彼が達成したタイムからすると、彼のドライビングには非常に感動を覚える! 彼の成し遂げた素晴らしい仕事は、彼のチームの士気を向上させる。僕は彼をとても誇りに思っているよ!」

 オリヴァー・ソルベルグはデファレンシャルやサイドブレーキに問題を抱えながらも3位でフィニッシュできたことを喜んだ。

「素晴らしい週末だったが、大変だった!表彰台に上がれて超ハッピーだよ。僕は速いマシンを持っていたが、マシンが100%動作した走行は一度も無かった。僕たちのバトル中、僕はライバルの速さにショックを受け、ファイナルの前に僕のマシンが壊れるんじゃないかと心配だった! すべてのステージでプッシュし続けるために、僕は本当に集中しなければならなかった。幸いなことに、僕たちはそれを成功させたし、とても楽しんだよ!」

 また、日本のドリフトレジェンドの斉藤大吾は、雷鳴のような地響きをあげる1000bhpのコルベットでGRiDを制することに新しい意味をもたらした。38歳の斎藤は、V8を搭載したモンスターで美しく並んだ障害物の周りを豪快に走り、走行ごとにラップタイムを向上させ、最終的にジェイソン・ウェッブに勝利してRWDカテゴリーを制した。