WRC2019/10/24

ジャパン事務局、WRC開催決定の記者会見

(c)RALLY-X mobile

 ラリー・ジャパン運営事務局は、東京モーターショー2019特設ブースにおいて会見を行い、あらためて2020年に世界ラリー選手権としてのラリー・ジャパンの開催が決まったことを報告するとともに、WRCが日本、愛知・岐阜に末長く根付くように事務局一同努力していきたいと開催にむけた決意を表明した。

 発表会には、ラリー・ジャパンの開催地である愛知県の大村秀章知事、岐阜県の平木省副知事が開催にむけた挨拶を行ったほか、招致に尽力してきた自民党モータースポーツ振興議員連盟会長古屋圭司衆議院議員も出席している。

 ラリー・ジャパン運営事務局の高橋浩司事務局長はラリー・ジャパン開催にむけて次のように豊富を語っている。

「待ちに待ったラリー・ジャパンの2020年に世界ラリー選手権カレンダー入りが決まったことを発表できることをうれしく思います。2020年のラリー・ジャパンはチャンピオン争いの決戦の舞台になる可能性があります。我々運営側では競技の参加者の皆様に公平で安全で、決戦の舞台にふさわしいコースを提供するとともに、11月の紅葉が美しい日本の景観とともに楽しんでいただけるようなラリーを作り上げてまいりたいと思っております」
 
 またWRC日本招致を目指して昨年の1月に発足したWRC日本ラウンド招致準備委員会は、その所期の目的を達成したことで発展的解消となり、今後については「ラリー・ジャパン実行委員会」が2019年度内に発足することになると明かしている。

「今後は国内はもとより海外でも来年の11月のラリー・ジャパン開催にむけてさまざまなプロモーションを行っていきたいと思っている。来年1月の東京オートサロンでは、同じ週末にイギリスのバーミンガムで行われているオートスポーツ・インターナショナル・ショーが行われ、こちらでは毎年、WRCのシリーズ全体の開幕前のプレゼンテーションが行われているので、東京オートサロンでの我々の活動と連携を図っていきたいと思って検討を行っているところです」

「また、ラリー・ジャパンを迎えるにあたって、来月の11月にはテストイベントとしてセントラル・ラリー愛知・岐阜2019を開催します。勝田貴元がトヨタ・ヤリスWRCで参戦することが決定しているほか、全日本のタイトルを争ってきた新井敏弘選手や勝田範彦選手や多くの全日本の選手たちにも参加いただくことになっているほか、エントリーリストには俳優の哀川翔さんの名前も連なっております」

「さらに今季をもってすべての競技から引退を発表しているペター・ソルベルグと息子のオリヴァー・ソルベルグにも来日いただくことになっている。競技に参加されるわけでないが、多くの日本のファンのみなさんにお別れをしたいとのことで、デモランやトークショーで参加してもらうことになっており、有り難く思っています」

「世界ラリー選手権は昨年、13戦で会場に足を運んだファンはのべ410万人、サービスパークだけで50万人の人々が集まりました。テレビではインターネットを含めて155カ国で8億人以上が視聴しています。WRCプロモーターによれば、日本ではこれまで10年間WRC開催がされてこなかったにもかかわらず、世界で5番目にラリーファンが多い国であるという視聴のデータあると聞いています。これはフランスやスペインなどを上回る数値であり、日本には潜在的にもファンがたくさんいると確信しています。こうしたファンの期待を裏切らないように、WRCが日本、この地域に長く根付くようにスタッフ一同努力していきたいと思っています」