WRC2020/06/22

スイスのラリー・デュ・ヴァレーもWRC候補に

(c)Rallye du Valais

 2020年シーズンの世界ラリー選手権カレンダーへの追加候補イベントとして、新たにスイスのラリー・インターナショナル・デュ・ヴァレーの名前が浮上している。

 FIAとWRCプロモーターは、世界ラリー選手権のカレンダーをバックアップすべく、すでにヨーロッパの主要イベントであるベルギーのイープル・ラリー、ラトビアのラリー・リエパーヤ、ラリー・エストニアの3ラウンドと交渉を進めてきたが、新たにラリー・デュ・ヴァレーがWRCプロモーターとの話し合いを行ったことが明らかとなっている。

 ラリー・インターナショナル・デュ・ヴァレーは、10月15日から17日まで開催が予定されており、ラリー・ドイッチュランドと同じ週末の開催となるが、ドイツ政府は先週、ドイツ国内のイベント制限を10月まで延長することを発表したため、開催が不確実な状況となっていた。

 スイスメディアのスポールオートのインタビューに応じたラリー・デュ・ヴァレーのカイシュリック・ボルボン会長は、新たに同イベントが今季の世界ラリー選手権の開催の可能性についてWRCプロモーターとの話し合いを行ったことを認めている。

 スイス選手権の一戦としてヴァレー州のカントンでターマックラウンドとして開催されているラリー・デュ・ヴァレーは今年で61回目の開催を迎える。2015年までは、ヨーロッパ・ラリー選手権として開催されてきたが、その後、ツアー・ヨーロッパ・ラリーシリーズ(TER)として行われており、長い歴史と伝統をもつ。