テーム・スニネンは、フル参戦のシートを失うことになったものの、世界を取り巻く厳しい状況が続くなかでMスポーツ・フォードでふたたび新しいシーズンを戦うことになったことを素直に喜んでいる。
昨年末にチームマネージャーのティモ・ヨウキは、スニネンのMスポーツ・フォードへの残留について否定的な考えを示していた。いまのところ今季何戦に出場できるのかまったく決まってないものの、スニネンは少なくともモンテカルロはフィエスタWRCのコクピットに戻ってシーズンをスタートできることを感謝している。
「今年もフィエスタWRCに戻ることができたことは素晴らしいことだ。今の状況がいかに厳しいものであるかは誰もが知っているし、チームの継続的なサポートに感謝するとともに、今年は自分ができることを示すチャンスを与えてくれたことをうれしく思う」とスニネンは語った。
「どれだけのラリーに出場できるかは待つしかないが、ベストを尽くして、どのイベントでも良い結果を残せるように頑張りたい」
スニネンは、これまで18カ月にわたってコンビを組んできたベテランコドライバーのヤルモ・レウティネンと別れて新しいチャレンジを開始することになる。レウティネンは以前にミッコ・ヒルボネンのコドライバーとしてWRCで15勝を飾っており、スニネンとは13戦を走り、2度の表彰台をともにしている。
スニネンは後任のコドライバーはまだ決まってないものの、レウティネンとの経験を生かしていきたいと語っている。
「今年もヤルモ(・レウティネン)と一緒に走れないのは残念だが、このパートナーシップはいつかは終わらせなければならないことはわかっていた。この18カ月、彼から多くのことを学んだし、彼と組んですぐに臨んだ2019年のサルディニアではキャリア最高の2位という素晴らしい結果を得ることができた。ヤルモにはこれまでのすべてに感謝したいと思う」
スニネンは、レウティネンが今後、コドライバーを辞めてライバルチームで新しい役職をスタートさせることになると示唆している。
「ヤルモの新しい冒険での幸運を祈りたい。これからはテーブルの反対側になるが、彼が大好きなスポーツにまだ居続けてくれることを嬉しく思う」