WORLDWIDE2018/09/19

スバルがアイダホで1-2、ヒギンズがARAを連覇

(c)subaru.com/rally

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 9月15〜16日に開催されたアメリカ・ラリー・アソシエーション(ARA)選手権シリーズの第6戦アイダホ・ラリー・インターナショナルでスバル・ラリーチームUSAのパトリック・サンデル(スバルWRX STI)がシーズン2勝目を飾るとともに、チームメイトのデビッド・ヒギンズ(スバルWRX STI)は総合2位でフィニッシュしたことによって、あと1戦を残した状況で2年連続のARA王座が確定することになった。

 今年から新たにARAシリーズのカレンダーに加わったアイダホ・ラリー・インターナショナルは、これまで地域シリーズとして開催されてきたため、多くのドライバーにとって狭くてトリッキーなコースへ新しい挑戦となった。

 選手権リーダーのヒギンズは一番手のポジションからラリーをスタート、路面掃除を強いられることになったが、彼が巻き上げるダストによって2番手でスタートしたサンデルも苦しめられることになった。それでも、選手権のために着実なスタートを切ったヒギンズに対して、サンデルはSS2、SS3で連続してベストタイムを奪ってラリーをリード、午後のループでは車両の火災によって2つのステージがキャンセルされたあとヒギンズはクリーンになった2回目のステージで巻き返しを図るようにベストタイムを奪ったが、初日はサンデルが8秒をリードしてラリーを折り返すことになった。

 87kmが残された最終日、そのオープニングステージをサンデルは1番手で走行したが、路面を覆うグラベルをものともしないペースで駆け抜けてベストタイムでスタートすることになった。ダストの影響をもろに受けたヒギンズはところどころ完全にスローダウンを余儀なくされることになり、サンデルはステージ最初のループを終えたところでリードを30秒へと広げている。

 朝のループを終えて、ヒギンズは残りのステージを攻めて優勝を目指すのは止めて、選手権のタイトルを確実なものにするためにポジションキープを宣言することになる。

「最初のループは完全に僕たちが考えていた通りだった。非常にツイスティでルース、そしてダストが本当にひどかった。いろんなところでチェックしなければならなくなって、結局パトリックに対してあまりにも多くのタイム差をつけられることになってしまった。だから今度はとにかくクルマをフィニッシュまでしっかり帰還させて、選手権タイトルを確実に手に入れることに集中いくことになる」

 勝利を確信したサンデルはペースをコントロール、サンデルも残されたステージ最後の2つのステージウィンを勝ち取ったものの、サンデルがチームメイトに24秒差をつけてアイダホ・ラリーで優勝を飾ることになった。

「とても楽しいドライブだった!」と、オリンパス・ラリーに続いて今季2勝目を飾ったサンデルは語った。

「このラリーをドライブする機会を与えてくれたスバルにとても感謝している。ラリーは本当に私のルーツと情熱だから、デビットとフェアな戦いをしたあと勝利を飾ることができて素晴らしい気分だよ」

 ヒギンズはアイダホ・ラリーでの2位のフィニッシュによって2018年ARA選手権タイトルを確定させている。

「本当にラフなコンディションでのラリーだった。最終日、僕らはときどきかなりのダストに苦しみ、風がないところで僕らはバンプの衝撃でノックダウンされそうだった。だから、正直いって無事にゴールできてうれしいし、なによりチャンピオンシップを獲得することを目標にしてきたので達成できてよかったよ」とヒギンズは語っている。

 2018年ARA選手権シリーズの最終戦は、2018年10月6〜7日にワシントン州オリンピアで行なわれるツール・デ・フォレストとなり、スバル・ラリーチームUSAからはふたたびサンデルとヒギンズが出場を予定している。