WRC2017/06/21

スペイン名物バルセロナ・スーパーSSが消滅

(c)VW

 ラリー・デ・エスパーニャの主催者は、選手権唯一となるミックス路面の伝統を守るアイテナリーを発表した。今年は19ステージ全てがコスタ・ドラダ地域をベースに行われ、これまで数年にわたって、かつてF1 GPも開催されたことがあるバルセロナ市内のモンジュイックの丘のストリートステージのスーパーSSは残念ながらなくなることになった。

 10月6日から8日にかけて行われるラリー・デ・エスパーニャは、今年もグラベルとターマックのミックス路面で行われるラウンドというユニークな立場を保持、昨年と同様に金曜日の初日がグラベルとなり、最終2日間はターマックの争いとなる。

 第13回目を迎えるラリー・デ・エスパーニャは、スペイン東北部沿岸のタラゴナ州のサロウのリゾートタウンがベースとなり、スタートとゴールはポルト・アヴェンツーラとなる。

 木曜日にサロウでシェイクダウンとセレモニアル・スタートが行われ、金曜日から競技が本格スタートする。このレグは、2016年同様にグラベルを主体とする一日となり、クルマのセッティングとタイヤはグラベル仕様となる。ターマックとグラベルのテーラ・アルタ(38.95 km)、オールグラベルのカゼーレス(12.50 km)とボット(6.50 km)の3つのステージを午前と午後にループし、合計115.90 kmを走行する。

 金曜日の夜には通常のイベントより長い75分間のサービスが行われ、マシンはグラベルからターマック仕様に変更され、ドライバーは土曜日と日曜日の2日間のターマックに取り組む。

 土曜日はエル・モンメル(24.40km)、エル・ポント・ダラマンテーラ(21.29km)、サバッラ(14.12km)の3つのステージを2回ループ、ホストタウンのサロウで短いストリートステージ(2.24km)を走る。エル・モンメルのステージは昨年と同じだが、最後に260mが追加されている。エル・ポント・ダラマンテーラは昨年のケロールのステージだが、逆向きの走行となる。サバッラは今年の新しいステージで、ラウリックとコネーザの町の間を走行する。土曜日のステージは合計121.86kmとなる。

 日曜日のアイテナリーは、昨年よりステージが1つ増えて3つで構成され、サービスなしで2回走行する。ラルビオール(6.28km)は、2016年のヴィラプラーナのステージの一部だが、逆向きの走行となる。リウデカニエス(16.35 km)は2013年と同じ構成に戻る。サンタ・マリーナ(14.50 km)は、2012年の形となるが、終わりに800mが追加される。サンタ・マリーナの2回目の走行は、ラリーの最終パワーステージとして生中継される。日曜日のステージは昨年より12km増え、74.26kmとなる。