WRC2018/10/05

ソフト戦略のトヨタ、1-2態勢でGBをスタート

(c)Toyota

(c)Hyundai

 2018年世界ラリー選手権(WRC)第11戦のウェールズ・ラリーGBが木曜日に行われたナイトステージで開幕、エサペッカ・ラッピがトップタイムをマーク、0.3秒差でヤリ-マティ・ラトバラが続き、トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームの2台のヤリスWRCが1-2でラリーを引っ張ることになった。また、選手権リーダーのティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20クーペWRC)もラトバラと同タイムで並んで2番手で続き、佳境となっている選手権争いにむけて好スタートを切っている。

 ウェールズ・ラリーGBの初日は昨年と同様にティル・プリンス・レースウェイで行われた1.7kmのスペクテイターステージで開幕することになった。ふだんはホースレースが行われオーバルトラックと隣接した公園のツイスティなセクションが組み合わされており、スラローム、ドーナツターン、2つのジャンプが設定されている。朝の雨のあとメイントラックの路面はかなり乾いたが、公園のセクションはまだ湿っているため土埃は舞い上がらない。

 美しいカクテル光線に照らされるなかトップグループがリバースの順でスタート、ソフトタイヤ5本を選択したトヨタ勢がタイムを伸ばしてラッピが一番時計、0.2秒差でラトバラが続くことになった。

 これに対してソフトを温存することを選んだヒュンダイ勢はミディアム4本とソフト1本の組み合わせながら、ヌーヴィルがこのトリッキーなショートステージでラトバラと並ぶ2番手、Mスポーツ・フォードはオール・ミディアムのセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が首位から0.7秒差、ヌーヴィルからは0.4秒差でピタリとあとに続くことになった。

 シェイクダウンでコースオフして冷却系にダメージを負ったオイット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)はフラストレーションの朝となったが、アクシデントの影響がまったくない走りでトップから0.9秒遅れの5番手タイムで続いてる。

 6番手と7番手にはアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)、ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)のヒュンダイ勢が続き、8番手にはシェイクダウンを制したMスポーツ・フォードのテーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)がつけている。

 ラリーは明日の金曜日には北ウェールズの森林ステージを舞台を移して、本格的な戦いがスタートする。オープニングSSのクロッケノグ(7.67km)は現地時間7時56分(日本時間15時56分)のスタートが予定されている。ウェールズ地方の天気予報は明日は朝から時折小雨が降ると伝えている。