WRC2022/05/31

ソルド、3度目のサルディニア優勝はなるか?

(c)Hyundai

 今週のラリー・イタリア・サルディニアでは、8番手のポジションから出走するヒョンデ・モータースポーツのダニエル・ソルドは強力な優勝候補の一人だ。

 スペイン出身のソルドはサルディニアのラリーをとても好んでいて、過去3年のうち2回優勝している。今週は14回目の出場となる。経験は不足していないし、勝ち方も知っている。

 その2つの勝利の土台となったのは、初日の出走順の良さだ。今週も8番手という絶好のポジションからのスタートとなる。

「ラリー・イタリア・サルディニアは、僕にとっていつも楽しいイベントなんだ」とソルドは語った。「僕にとって快適だし、道もロケーションも好きだ。去年は小さなミスでコースアウトしてしまい、運がなかったが、その前の年は好調だったし、今年もそうであってほしい」

 ソルドは、金曜日の結果が及ぼす影響が大きいと同時に、サルディニアの3日間すべてに落とし穴があると指摘した。

「ラリーは道幅が狭いし、外側のラインも滑りやすいので、クレバーに慎重にライン取りをしなければならない。ワイドになると大きな石にぶつかることもある」

「1回目の走行ではグリップが低く、2回目はかなり高いので、1回目と2回目の間にマシンのセットアップを調整するのが普通だ」

 シーズン序盤の3ラウンドを、オリヴァー・ソルベルグがファクトリーのヒョンデi20 N Rally1の3台目をドライブしていたために、ソルドは半年近くラリーカーを離れることになった。そのため前戦ポルトガルではペースに苦しんだが、パワー・ステージでセンセーショナルな走りで2番手タイムを獲得、勝田貴元を逆転して3位に入ったことから、やっとこの新しいハイブリッドカーに慣れつつあると考えられている。

「2戦のラリーを続けて走ることは、競技から外れていた分、とても大変だが、僕のモチベーションはとても高い」