WRC2018/10/27

ソルベルグ、「僕はラリーを愛している」

(c)VW

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 フォルクスワーゲン・モータースポーツとともに6年ぶりに世界ラリー選手権の舞台に帰ってきたペター・ソルベルグは、ラリー・デ・エスパーニャのスタート前記者会見において、肺の病気のためにラリークロスから引退することを今季は考えたと明かし、ふたたびラリーの現場に立てたことに感謝していると語った。

―ペター、6年ぶりにWRCに復帰します。フォルクスワーゲン・ポロGTI R5をデビューさせることになりますが、まずは復帰にあたっての気持ちを聞かせてください。

ペター・ソルベルグ:「僕はとてもハッピーだ。ラリーは本当に楽しいからね。別のスポーツをするときは、周りの他のドライバーと一緒にケージに閉じ込められているように感じる。ここではそれらの感情を解き放てる。僕は楽しむためにここに来た。ここにいられることを本当に感謝している。今季の序盤は病気で全くドライブできないかと思った。シーズン中盤にはもう少しでラリークロスから引退するところだった。このイベントはしばらく前から計画されていたが、しかし、僕は自分にできるかどうかを知るまで、これをする決断を下すことができなかった。それらがクリアになり、今ここにいられることに感謝している。僕はラリーを愛しているし、その情熱はものすごく大きい。R5カーのWRC2のカテゴリーは非常に接戦で、これは僕にとって素晴らしい機会だ」

―マシンと目標について教えてください。

ソルベルグ:「僕は彼らと2年間一緒に働いていて、ラリークロスのマシンの開発で緊密に協力している。僕はなんでも少し早く進めることが好きで、一緒に働いている彼らも本当にそれに情熱を燃やしている。僕はスノー、グラベル、ターマックでテストを1日行ない、すべてを少しずつチェックした。微調整が重要だ。パワーとトルクはとても良いよ。実はローンチシステムでドライブし、ターマックを試したとき、僕はUターンして戻らなければならないと思った。何かがおかしいはずだと思ったんだ。ただそれは、僕がラリークロスのマシンでターマックを600bhpのフルブーストでスタートするのに慣れていただけのことだった! 僕は『これは改善する必要がある!』と思ったんだ。少し恥ずかしい」

「今週末は、フォルクスワーゲンと(エリック・)カミリーにとって大きな週末となる。彼は思いっきりプッシュすることができるが、僕は楽しむためにドライブし、笑顔で、ファンと交流したい。僕はミスをせず、ノートに反応して脳が働くことを祈っているよ。僕のコックピットには女性がいる。男というのは通常、女性の話を聞くものだからね・・・」

―セバスチャン・ローブ、ケン・ブロック、そしてもちろんあなたたち兄弟と、懐かしく感じる顔ぶれです。ヘニングとは大きな戦いになりますか?

ソルベルグ:「僕が14歳のときはまあまあ良い勝負だったよ!すまない、彼はトルコでとても良かったね。感動したよ。彼はその後、大きなパーティーをしていた!ヘニングはドライビングが大好きだし、食べることも大好きだ。彼はドライビングを楽しんでいる。ここに戻ってヘニングや彼らと一緒に戦えることは本当に素晴らしい。もはや誰も引退しないようだ! 僕はセブやケンのような人たちを尊敬している。名声とお金を手にしてもなお、彼らはここの仲間たちの元へ戻ってくる。再び皆に会えることはすばらしいことだ。彼らがただ引っ込んでしまうのではなく、戻ってきて楽しんでくれるのは良いことだと思う。僕はそれをとても尊敬している」

―息子のオリバーについてかなり話しをしていますが、彼の将来のプランは?

ソルベルグ:「彼は電話やメールを使って自分でやり取りしている。彼は他の若手ドライバーと同様、自分でスポンサーを見つけて、自分で道を切り開く。ラリーに近道はない。グラベルもスノーも泥も、すべてを通らなければならない。オリバーには計画がある。彼は来年R5マシンでラリーGBに参戦したいと思っている。彼はローブといくつかテストをした。彼は非常に快くオリバーのターマックの2日間のテストを手助けしてくれたんだ・・。ローブはターマックでそんなに悪くなかったよ! 彼は良い先生だ。オリバーの側ではたくさんのことが起きているので、将来が楽しみだ」