RallyCross2017/05/28

ソルベルグ、イギリスRXを予選トップで発進

(c)PSRX

 
 リッデンヒルで行われている2017年FIA世界ラリークロス選手権第5戦のイギリス・ラウンドは27日に予選初日を迎え、PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンのペター・ソルベルグ(VWポロRXスーパーカー)がQ1、Q2ともにトップタイムを奪い、今季初勝利にむけて完璧な滑り出しをみせている。

 1967年にリッデンヒルで始まったラリークロスは、今年で50周年を迎えることになった。残念ながらリッデンヒルで行われる世界ラリークロス選手権は今年が最後となり、来シーズンからは新しいシルバーストーン・ラリークロスサーキットに舞台を移して行われることになっている。

 最後のリッデンヒルでの開催となった今年は、ソルベルグが土曜日朝に行われたフリープラクティスからトップタイムをマーク、4ラップで争われるクオリファイレースではQ1、Q2ともにチームメイトのヨハン・クリストファーソン(VWポロRXスーパーカー)の追撃を振り切って一番手タイムを並べて予選初日のトップで折り返すことになった。

 前戦ウィナーのクリストファーソンはQ1、Q2ともに2番手タイムで続いており、開幕戦から3連勝と波に乗っているEKSチームのマティアス・エクストローム(アウディS1 RXクアトロ)もQ1、Q2とも3番手タイムを奪ったものの、いずれも4ラップで行われたクオリファイでトップタイムのソルベルグからは2秒以上も遅れたタイムとなっている。

 予選初日4位はフーニガン・レーシングのアンドレアス・バックルド(フォード・フォーカスRS RX)、5位にはチーム・プジョー・ハンセンのティミー・ハンセン(プジョー208 WRX)が続き、チームメイトのセバスチャン・ローブ(プジョー208 WRX)はハンドリングに不満を抱え、Q1 は7番手、Q2 は6番手タイムで6位となっている。
 
 昨年、クリストファーソンが走らせたVWポロ・スーパーカーで参戦する地元のガイ・ウィルクスは、今季まだ予選突破はないものの、母国ラウンドでは初日12位につけることになった。また、ソルベルグからシトロエンDS3スーパーカーを購入したレネ・ミュニッヒは、初日を終えて13番手につけており、予選突破までもう少しの位置につけることになった。
 
 フィンランドの若手ニクラス・グロンホルム(フォード・フィエスタ・スーパーカー)はQ1で横転のためにリタイアとなり、Q2では10番手と勢いをみせたが、予選初日は16位と厳しい状況となっている。