WRC2021/10/12

ソルベルグ、スペインにむけソルドからアドバイス

(c)Oliver Solberg

 今週末のラリー・デ・エスパーニャで今季3度目となるヒュンダイi20クーペWRCでの参戦を迎えるオリヴァー・ソルベルグは、ラリーにむけた事前テストではダニエル・ソルドからアドバイスを受けながら準備を行った。

 20歳のソルベルグは、ハイブリッドシステムの導入によって新世代を迎える来季の世界ラリー選手権に、ヒュンダイ・モータースポーツのワークスドライバーとしてソルドと3台目のi20 N Rally1をシェアして出場することが決まっている。

 ソルベルグは、今回のテストの際にソルドが撮影したという写真をソーシャルメディアに公開するとともに、今後もソルドにたくさんのことを学びたいと語っている。

「このニュースが発表された後、皆さんからたくさんの素晴らしいサポートやコメントが届いた。ヒュンダイ・モータースポーツのようなトップチームでの1年目を、ダニエル・ソルドに学ぶことができることは、僕にとってまさに完璧な状況となる」とソルベルグは語った。

「ダニとマシンを共有することも僕にとっては特別なことだ。彼はWRCで最も優れた人物の一人であり、彼にはたくさんのことを学ばなければならない。スペインのテストデイで僕らは再びヒュンダイi20クーペWRCのステアリングを握ることができた。そのとき、ダニからもホームラリーやさまざまなことについてアドバイスをもらった。テストでは積極的なステップを踏んでハードにプッシュしたよ。スタートを今からワクワクしている」

 ソルベルグは前戦のラリー・フィンランドをヒュンダイi20 N Rally2でスタート、初めて参戦する伝統的なグラベルイベントで経験を積むこと目指したが、残念ながら、土曜日の朝最初のカカリスト-ハッシのステージでクルマを横転させてしまい、クラッシュでリタイアすることになってしまった。

「シーズンの初めのアークティック・ラリーでかなりの好結果をおさめることができていただけに、フィンランドは本当に残念で悔しかったよ。このイベントには経験を積むという目標を持って臨んでいたのにそれを達成することができなかった」

「ヒュンダイ・モータースポーツとレッドグレイ・チームが力を尽くし非常に良いクルマを準備してくれて、テストも完璧だった。金曜日はかなりポジティブな一日だったが、土曜日の最初のステージでかなり速いコーナーでアクシデントは起きてしまった、少しオーバースピードでクルマは木々の方に突っ込んで横転してしまった。ラリーがそこで終わってしまって、かなり落ち込んだが、いまは新しい挑戦にむけて前向きに取り組んでいる」

 ソルベルグは先週末のテストでも、前戦フィンランドで初めてコンビを組んだクレイグ・ドリューとともに準備を行っており、スペインもこの新しいコンビでスタートするものと見られている。